18 異世界の四川市は【古墳時代】であり【獣人】が商人として出入りしていた。
+++2025年7月15日(火)13:30+++++
<チャララ~チャララ>と事務所の固定電話が鳴る・・「嫌な予感がするぜ。ジローボウイ!」
「ワン」と鳴く3歳オス。執務時間中は【愛犬モード】になっている。
「お早う!昨日ぶりだね。国家公務員になった【室長】だよ」と、上機嫌な相沢氏からだった。
「あれ?国家公務員でも県の【内線】が使えるのか?」と聞くと・・
「ダイレクト・ダイヤルに登録しているから【NOW室】公用のスマホからでも繋がるし・・君の【私用ガラケー】でも登録者は内線に繋がるはずだが?」と言うのだった。
「アマネさん!2026年3月にガラケー廃止になるから『ダイレクトインは登録しない』と、事務所の女性に返事していたはずだけど?」と愛犬にたしなめられた。
「まあ・・良い。私は平君と共に【帝都】に来て居るのだが、ここから今後【君たち】への指示を出す事になる。よろしく!」と言うのだった。
「指示?俺は1年契約で水防倉庫の駐在管理人なのでは?給料だって60歳から【70%カット】になっているし、今後は勝手に異世界貿易で稼ぐ予定なんだがね!」と悪びれる。
「まあ・・挨拶はこれくらいにして、君は【OZ国】に若い友人が出来たそうだね!ダンジョンで命を救われたと言って、【OZ政府】から我が国に感謝のメッセージが届いたそうだが・・私に話してくれていない事が多いなあ水臭いじゃあないか!」とバレていた。
俺がダンジョンで助けた話をすると・・「ああ・・あの【毒矢】ねえ。渦に入った大部分の【冒険者】が、あの毒矢で死亡したと・・たしか・・資料がこのあたりに・・」と言うのを聞いて・・
「相沢室長?【冒険者】って何・・」と聞いた俺!
「NWO室では【ゲート】に入ったチャレンジャ―を日本のラノベ用語から取って【冒険者】と呼ぶ事にしたのだよ。今後は冒険者を管理する【ギルド】が第三セクターとして各国に作られるそうだ」と、教えてくれた。
そして・・俺は相沢に聞いた「銃器がダンジョン内では使えない話は伝えたのか?」と。
相沢は・・「NWO室は現在【日本政府】の管理から独立していないため【国家利益】に関する情報は、いったん管轄官庁の預かりになるらしい・・むにゃ~むにゃ」と、曖昧な返事だった。
俺が・・「つまり【少人数】&【エアライフル】でボス部屋を効率よくクリアする作戦を知っているのは日本政府だけという事なのだな」と、言うと・・
「同期の仲なので、ぶちゃけて言うが佐藤君が発見した【攻略法】は画期的なのだ!低リスクでハイリターンな方法だし、昨日もらった【ポーション】【魔石】【スクロール】【短剣】は地球上の何処にも存在しない、未知の成分が検出された」と言い・・
「君には、今後とも私を助けてほしい!」と、真っ直ぐにお願いされるとNO!とは言いづらい、気の良い俺!なのだ。
「ところでOZ国のジャック・ダニエル君には、事務所の電話番号を教えておいたのだが、全然掛かって来ないので、心配していたんだよ」と言うと・・「ちょっと待ってくれ、平君がやり取りしていたハズなので、今変わる」と言い・・
「こんにちは。平ですが、おそらく官公庁は【国際電話着信拒否】の設定が成されているので、OZ国からの電話は事務所や斜内支庁にもかかりませんよ!個人携帯番号を教えて下さい。こちらからジャック氏に伝えておきますよ」と、テキパキした仕事をする【若き勇者様】が言うのであった。
+++2025年7月15日(火)午後3時++++
<ハア~ハア> 「賢者ジロー!森は暑いな・・」と弱音を吐く俺!
<クン~クン> 「異世界の臭いは何か好きだなあ・・」と元気な3歳オス!
<ジャリ~ジャリ> 「アマネさん!仕事中に異世界に来ても良かったの?」と聞く賢者は愛犬モードのままである。
<ジャリ~ジャリ> 「ああ、上司のそのまた上司に当たる相沢様が【いい】と言ったのだ。堂々と異世界を【散歩】しようじゃないか!ジローボーイ」とテンガロンハットを指で上げるそぶりをする俺!
<ジージー>と双眼鏡のダイヤルを合わせて、大体1キロ先にある【辺鄙な村】を見た。
相変わらず<キャッキャ>と言う、子供の声が聞こえるので双眼鏡で覗く俺!
「流石にマンモスの骨で作った小屋とか、毛皮の服は着てはいないが・・」と言う俺。
「みんな着心地が悪そうな布で作った服を着ているね」と冷静なジロー。
村の中心には【火のみ櫓】が立ち、茅葺屋根の住居が目立った。村の周囲を太い木で壁の様に覆っていたので、外敵や獣から村を防いでいるのかもしれない。
「門の所に盾を持った男性が1人いるね!」とジローが発見。
「漆?の胸当てに盾、石斧の様な武器だから・・【古墳時代】なのか?」と言う俺だった。
「僕たちは【商人】に化けて村に潜入するんだね!」と興奮気味のジロー
「ちょっと待て!ジロー・・あれは【獣人】じゃあないのか?」と言うが・・
「どこ?門の所には居ないけど」「いや~櫓の下の【無人販売所】みたいな所に・・」
「あ!居た・・獣人だ。猫?かなあ・・」「遠くてよく見えないが、村人とは違う着心地よさそうな服を着ているから【商人】なのでは?」と俺も興奮!
「「あの獣人にコンタクトを取って見よう!」」と、直ぐに計画が決まったのだ。




