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11 ヘリと4匹の獣と、消えた少年少女。

「え?相沢・・副知事?何で・・・」俺は、疑問よりも【藁にもすがりたい】思いだったので・・「頼む!隣の大江さんが・・あ!男子部員も渦に入って行ったが、見えない壁があって・・」と、しどろもどろに説明したところ・・


「ああ!見させてもらったよ。直ぐに【斜内総合支庁】に完全防護で来るように!」と言って<ガチャリ>と電話が切れた。


俺は【防刃下着】に着替え、暴動鎮圧スーツを着込み、十字槍をバスタオルで隠し、水と食糧をリュックに入れた。


「ジロー!出陣じゃ~」・・丁度【アメゾン】から届いた【ワンちゃんヘルメット】【猟犬用スペクトラ防護服】【犬用レッグカバー&ブーツ】を履かせて、公用軽EVで出発した。


<何だ何だ?> <テロリストか?こんな何もない役所に・・>


俺は恥ずかしさも忘れて「佐藤ですよ!水防倉庫で駐在している!」と言うと、受付の人が降りて来て・・


「副知事から連絡が来ております【屋上】へどうぞ」と言われエレベーターで屋上へと向かう。


役所は直接エレベーターで屋上には行けないため、最上階で降りて階段を使うのだが・・


<テロリスト!犬?> <ヒイ!>等と、変人を見る様な職員を横目に屋上を目指すと・・


<バラバラ~バラバラ~>と言うローター音が聞こえ、徐々に空からヘリが近づいて来ている事が分かった。


<ビュービューゴーゴー>と、強風でも暴動鎮圧スーツで完全防護していた俺は何とも無かったが・・


<ガラガラ~>と、屋上に着地したヘリの扉が開くと、俺と同じ【暴動鎮圧スーツ】を来た人物が2名シートベルトを付けて椅子に座っており・・


「お待たせ!救助に行こうじゃないか!」と言う・・


「え?副知事・・と誰?」


「まあ、時間が無いのだろう!早く【ゲート】に向けて出発しようじゃないか」と言う副知事の号令で・・<バラバラ~バラバラ>と再びヘリが飛び立ち東の【鬼首山】の方向へ向かったのだ。


++++それからどうした++++


<カチャ><カチャ>と、ヘルメットのシールドを上げる2名の男・・


「副知事と・・こちらの方は?」俺が質問すると、「彼は県警から出向して私の秘書の様な仕事をしてくれている平君だ」


「どうも平です。佐藤さんのご活躍は常々【見させて】いただいておりました」と、言うので・・


「やっぱり!何か視線を感じるかと思えば・・いつからだ?」と俺が質問すると。


「あそこの水防倉庫はね、【30年ごと】に行方不明事件が起こる事で地元では有名なのだよ!」と言う。


「そうか・・相沢副知事は斜内地方出身だったものなあ」と納得した俺。


「しかし副知事になってから知った事なのだが・・今年の1月から世界中で謎のゲートが出現し、入った者が出て来なくなって軍隊や傭兵が救助に向かうも、やはり誰も帰還せず困っていたのだが・・」


「ああ・・俺が何度も【渦】に出入りしている姿を見て【秘密】があると知ったのだな!」と返す。


平と名乗る30歳位の男性も・・「リヤカーに【ガラス瓶】だの【光る石】だの、持って行っていない【お宝】を満載して帰還しているのは、世界中で佐藤さんだけなのですよ」と言う。


俺はそんな話よりも、ダンジョンから戻らない少年らが心配だったので・・「ところで何処?に向かっているのだ」と、聞くと・・・

「ああ・・言っていなかったな【亜蔵布ゲート】に向かうところだ!」と副知事が勝ち誇ったように言うのだった。


<バラバラ~>と、山岡市の東に位置する【亜蔵布温泉】の更に奥にヘリが着陸すると、自衛隊?と思われる装備の人間が敬礼し、鉄柵の扉を開けて俺達4人(犬含む)を誘導するのだった。


副知事と若い男性は・・ガンケースのジッパーを<ジ~~> <ジ~~>っと、開け中から【猟銃】を取り出したのだった。


副知事は・・「君は住居移転のため、威力が低いエアライフルしか持って行けないのだろうが、私達は【ハーフライフル】と【サボット弾】で、ゴブリンを瞬殺してみせるよ!ハハハ」と上機嫌だった。


俺が「自衛隊?警察だって銃を持っているだろうに・・救助に行ってはくれないのか?」と質問すると、副知事は・・


「各国の取り決めがあるのだ。自衛隊や警察は当然【緊急避難】以外で銃の使用は違法となるので、逆にゲートに入れないのだよ」と、説明する。


俺が「ところで【四川】で行方不明になった者が同じ県内とは言え【亜蔵布】のゲートから入っても、同じ場所に行くのだろうか?」と聞くと、今度は平君が・・


「極秘情報なのですが、他国提供の情報によると同じ【国内】であれば、同じ【ボス部屋】に行くらしいです」と、教えてくれた。


また・・「佐藤さんは【別の攻略者】と会った事は無いのですか?」と聞くので・・


俺は「言われて見れば・・誰かが使ったバッグとか、靴とか見た気がしたよ。でもボスを攻略する事に集中している内に、それらは不思議と消えているのだ」と、答えた。


<ギイ~> 「それじゃあ入りますよ!」4匹の獣は、少年らを救助すべく【魔物の巣窟】へと足を運んだのだった。


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