トリプルアクションサンダー
地獄の訓練 5日目
「はいみんな自分の武器持って集合ー!」早朝7時、黒の英雄のリーダーミヤさんが私達を呼ぶ
ちなみに今日起きたのは朝の5時だ、そこからメイドとしての掃除や朝食の準備、他の雑務などを全て終わらせたあとに訓練だ
私達はオーダーメイドの武器を待ち指示に従い集まる
「今日は走り込みはいい、その代わりとして私達がもっている技術を教えて行く、私達、黒の英雄のメンバーは4人 君らは8人、なので今から君たちに適正と思うメンバーを斡旋していく、呼ばれたらメンバーについていくように」
そしてミヤさんは 前衛組2名 後衛組2名 魔法組2名 技術組2枚 として分けて行った
そしてみんながバラバラになり担当の師匠に着いていった矢先最後に技術組の私とエレノアが残る
「ステータスは全員分確認している、そこで君とエレノアは私と同じ戦い方に向いてると判断した、つまり君たちを指南する師匠は私だ」
私達の師匠はミヤさんとなった
「あらー?マナちゃんと一緒?君も技術のステータス高いんだねー!一緒なんて奇跡だねー!がんばろーねー!」
う、よりによってエレノア・スミスか、、
「それでミヤ師匠?私達は何をするんだい?」
「これさ」
エレノアがそういうとミヤさんは腰から銃を取り出した
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私はエレノアの方をチラッと見る、がそれに勘づいたエレノアがニヤニヤしながら近づいてくる
「んー?どしたぁ?武器気になるの?」
エスパーかよこいつ!ルナといい人の心読めるのか?
「まあ、ちょっと気になるけど」
「いいよいいよ見せてあげよう、拳銃だけでいい?」「それでいいよ」
エレノアは二丁の拳銃を私に渡す
まあ当たり前だがオーダーメイドだ、そして明らかに上級者向けの拳銃、技術が高くないと反動で骨が折れそうだ
「君のも見せてよ」
んー、まあ私だけ見せないというわけには行かないか、私は腰にあるライフルを一丁取り出し渡す
「うっひゃー!すごい高級品!」
「はいはい、武器はもういいから指示に従って」
ミヤさんが半分笑いながら自身の銃を待ち的の真ん中に打つ
「とりあえず君たち天才の実力が見たい、この位置から的までだいたい70m離れてる、常人だと的にすら当たらない、これを真ん中に当てる練習をしてくれ」
真ん中にねー、私銃なんて触ったことないけどな、
「まあ素人が真ん中に当たるのはほぼ無理だ、なのでこの的の真ん中に球を当てた時点で合格、そこからは自由にしてくれて構わない」
うっしやる気出てきた
二つの的に私とエレノアが隣に立ち拳銃を取り出す
ん?なんか私の銃マガジンがないんだけど
「ミヤさん、私の銃マガジンがないです」
「えー?なにそれ不良品?ちょっと見せて、て、おっも!何この銃!」
そんないうほど思いか?
ミヤさんが私の銃を見る、
「こりゃすごい、君のご主人様はとんでもないものを渡してきたね」
「マガジンがないということは球を自分で装填する拳銃、球はどこ?」
「あ、一応持ってきてます、これです」
私は一つ取り出し渡す「ライフルの球かよこれ、デカすぎ、。これはトリプルアクションサンダーと言われてる威力も反動もあまりにも高すぎる拳銃だ」
「なにそれかっこいー!」
エレノアは目をキラキラと輝かせる
「簡単に言う、この銃は小さい大砲みたいなものだ、大砲も一発ずつ装填するだろ?この銃も同じ、球をこのようにこめて的に向けて打つ、打った後は薬莢が銃に残るから自身で取る、」
そういうとミヤさんは私に返す「これは私の技術力では打てない、反動が高すぎて多分打ったら骨が折れる」
え?怖いんですけど
「だけど君の技術力なら打てるはずだ、話はズレたが二人とも打ってみな」
小さい大砲、ロマン好きなあの主人なら確かにやりかねない、
私は銃を握り狙いを定める
「おっほーできたぁ!やっぱり来た初日にルナで練習しといてよかったー!」エレノアは一足先に的のど真ん中に当てる 練習って、、姉妹に銃をぶっ放すな、あと私の頬を掠めたの忘れてないからな
私も狙いを定める、が、何故だろうか?銃身が全くぶれない、初めて銃を持ったが長年使ってきた相棒とまで感じる、
的を狙い私は打ち込んだ、と同時に反動が遅いかかり私は後ろに倒れて尻餅をつく、その瞬間、的を貫通し防弾用の壁にめり込み更に壁は爆散した
ミヤさんも私も目が点になるエレノアは爆笑していた
威力たっか、、、
「、、、合格だ2人とも銃に関して色々教えるつもりだったが2人ともど真ん中に撃ち抜いていた、才能は本物だ、教えることが思いつかないから帰っていいぞ残り2日は自由にしていい、私は帰る、君らの主人からは遺伝と聞いていたが、、親に感謝するといい」
「「それは絶対ないです」」
あれに感謝は絶対にしない
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「色々あったけど早めに終わってラッキーだね、どうするこれから?ショッピングでもする?」
「ありね、着替えてから行こうか」
ルンルンな気分になりながら屋敷の扉を開けると6人分の靴が揃って並んでいた
「みんな帰ってきてる、」
私はリビングの扉を開けると全員が紅茶を飲んでいた
「遅いぞ2人とも何やってんだ」
全員速攻で合格して帰ってきてたようだ
「えーなんでー?私達も結構早かったと思うんだけどー!」
「これで格付けは完了といってもいいな!おいエレノア!これからはお姉様と呼べよ」
ルナがニヤニヤ笑いながら煽る
エレノアは腰にある銃を取ろうとするが前みたいに喧嘩になられると面倒なので私がエレノアの手を握る
「ショッピングいくんでしょ?」「そうだった、今回は許してあげる次は殺すよー」
「やってみろよ!」ルナは紅茶を飲んで余裕の佇まいだった
「もういいよ早くショッピングいこ」
エレノアが手を握り返して私を部屋に連れて行こうとするが後ろからライリーが止める
「あら奇遇ね、私達もこれからショッピングよ折角だし全員でいきましょう」
8つ子なのかどうかはわからないけど全員思想は同じだったようだ
「行きますか、」
この後私達はショッピングを楽しんだ
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ミヤはパーティが使ってる家に到着し扉を開ける
「全員帰ってきてたのね」
3人のパーティメンバーは頷いた
「ありゃ化け物だ、あと数年もすれば俺らは簡単に追い抜かれるぞ」
「私が見た子達は見ただけで私の使う魔法をコピーしたわよありえない」
「俺なんて2人がかりとはいえ模擬戦で負けかけたんだぞ!速攻で合格にしたわ」
みんな苦労したみたいだね
「ねぇ今からダンジョンに行かない?」
「「「いく」」」
3人は闘志をメラメラと燃やしていた、
私達も英雄英雄と言われているけどまだまだ成長段階、あの子達の師匠であるために負けるわけには行かないのよ
「じゃ、行こうか」
ちなみにトリプルアクションサンダーは実在します