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ルナフォール part4

「んーいい朝!」

 私は起床し部屋から出て台所に向かう、今日はビーン先生のお手伝いへの当番だ


 台所に向かうとビーン先生は美味しそうなスープを作っていた


 「すごく美味しそうな匂い!今日は何?」


 「今月はこの孤児院への支援金がまあまあ集まったから朝から少し奮発しちゃった!何かどこかのお偉い様が支援してくれたの」


 「確かダンジョン関係の仕事だったかしらね」


 ダンジョン、、?聞いたことないや

 「ルナとりあえず皆のお皿運んでくれる?」


 「うんわかった!」

 私はビーン先生からお皿を受け取り、テーブルに置いていく、


 「先生、お皿置いてきたよ」


 「ありがとうルナ、あともう一つ頼み事したいのだけど、昼からでいいからお使いに行ってきて欲しいの、さっき言ってたお偉い様の人が今日この孤児院に来るらしいのよ、少し気になることがあるらしくて、まぁお金いっぱいもらったし無下にできないでしょ?だからそのお客様用のコップと皿、あとこの食材を買ってきてちょうだい」


 先生はメモを書いて私に渡した。

 「うへぇ、、すごい量だね、めんどくさーい」

 「いいから!お願いしたわよ?流石に一人だと大変だと思うから、力上昇のスキル持ちのプリムを連れて行くといいわ」


 プリムは私より一個上の力持ちの女の子だ、なんかスキル持ち?らしくて力があるらしい、よくわからないけど


 この量は、、1時間や2時間じゃ終わらないや、仕方ない、今日のソレイユとの約束は明日にしてもらおう


 「みんな起こしてくる」「お願いねー」


 みんなを起こしていくにつれ、私はソレイユの部屋に入る、ソレイユはもう起きており顔は少し痩せてるように見えた


 「おおルナ、今日は楽しみだな探索!」

 ソレイユは笑っていたがなんかいつものような覇気がなかった


 「あー、そのことなんだけど、今日はお客さんがくるらしくて、ほら私お手伝い当番じゃん?ちょっと昼からプリムとお使い頼まれたのよね〜」


 「は?夕方までには間に合うのか?」

 そのとき、ソレイユは表情を一変させる、いや性格も変わったように見えた


 「ギリギリだし明日で良くない?」

 「ダメに決まってるだろ!」


 私は少しビクッとする、しかし先生からのお手伝いを断って迷惑をかける方がダメだ


 「とにかくダメなものはダメ!明日なら付き合ってあげるから」


 私は少し強気に言う、

 「ち、わかったよ、」しかしまたソレイユは表情を一変させて諦める、明らかに情緒不安定な状態だった


 しかし子供の頃のルナはそんなこともわからず、ただ拗ねているようにしか見えなかった。


――――――――――――――――

 「ルナとお使いなんて久々だね!」

 「そうだねプリム!今日は頑張ろう!」

 昼になり私とプリムは早めにご飯を済ませて孤児院を出ようとする


 プリムはとても優しくていい子だ、どんなことも受け止めて理解してくれるし、平等な視線を合わせてくれる、一回り体が大きい事自体がコンプレックスみたいだがもう誰も怖がっていない、それほどいい子なのをみんな知っているからだ


 「ルナ!プリム少し待ちなさい!いつもの忘れてるわよ!」


 先生は私とプリムを呼び止めて私達に一本ずつ小太刀を渡した


 「別にここら辺は治安が悪いわけではないけど用心するに越したことはないわ、二人とも、いざという時は、、」


 「わかってるって!まったく、小太刀なんて渡されても鞘すら抜いたことない女の子にどうこうできる問題ではないと思うけどな〜」


 「ルナ!」先生は少し怒る、それほどに真面目な顔をしていた


 「6年前、、ルナはまだきてなかったけど、この孤児院にいた一歳の赤子が奴隷商人含む盗賊達に誘拐されたの、私は子供達を守りながら対抗したけどダメだった、自分の身は自分で守るしかないの!いいから持っていきなさい!」


 「わかったよ、行こうプリム、」「うん、」


 私達は小太刀を受け取って出発した

――――――――――――――――


 ルナがお使いに行った矢先ソレイユは着替えていた(きて…こっちにきて…)


 頭の中でその言葉がずっと響く、そのせいで夜一睡もできなかった


 「ルナのやつ、俺一人じゃ裏山にいけないと思ってやがる、、、いいさ一人で行ってやる」


 本当に何故かわからないが俺は祠の道を知っていた、

 「先生、少し遊びに行ってくる」

 「いつもの探検ごっこ?構わないけど夕方までには戻ってきなさいよ」

 「うん、」


 俺はそう返事し裏山に向かった、裏山はかなりの上り坂がありしんどいが今日は何故かスラスラと登れた、まるで誰かが俺の足に魔法をかけてくれているような、、


 「ここを、、右、、あった」

 10分ほど経ち、俺は祠の前まで着いた、頭の中ではまだ言葉が響いている、俺はまともな判断ができていなかった


 祠の中に入るとそこには謎の札が貼られた壺があった。なんか札に関してはすごいガサツでぺたっと貼り付けられているだけで、壺に関しては完全な安物だった

 

 「とって、札を、とれ、、」それは壺から聞こえた、頭の中からではない


 「いやだ、なんか怖い」ソレイユは拒否したがその時体が勝手に動く


 「もうおせえんですよ、足をよく見てみな俺の呪いに犯されているんだよ、お前は俺の夢を見た瞬間からいいなりの傀儡になったんですよ早く札を取りなさい」


 俺は対抗するも、意味もなく、札を剥がした、その瞬間あたりが暗闇に染まり、意識を失った


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