姉妹との再会とダンジョン
よろしくお願いします
「どうだこの地獄グマの爪は?60万レイでいいぜ」
「ダメ、50なら買い取る」
「57」「53」「55」
「いいよ交渉成立ね」
私は55万レイを渡す
「ありがとよマナちゃんまた来るぜ」
売り手の常連さんは去っていった
「やっと終わりかな、そろそろ店じまいだね」
私は店を閉めて自分の部屋に戻る
「あと残り2000万レイ、、はぁ」
私の名前はマナ・スミス ただの17歳の借金娘だ、理由は簡単、父と母が私に借金を押し付けてから私を売った
そしていろんなところを転々とした私は8歳の時、今の主人に買われた
売られた私はダンジョンで狩られた魔物の素材を買取する仕事を私を買った主人に任されている
「あと何年あれば返済できるんだろ」
主人。。旦那様はまだいい人だ、買われたものの、仕事をこなしていればご飯も部屋も用意してくれる
奴隷の身でありながら対等な仕事関係を作ってくれておりありがたいかぎりだ
借金も最初は5000万レイだった、今じゃ半額以下だ、
今日はもう遅いね明日はこの売り上げを旦那様に持っていってからランチでもしてこようか
私は眠りにつき、朝9時に部屋を出た
「よぉマナ!今日も張り切ってるな!」
「おはようラルクおじさんまたいい素材持ってきてね」
この人はラルクおじさん凄腕の冒険者だ、冒険者とはダンジョンで狩りをして狩ったモンスターの素材を売って稼ぐ仕事、それを私が買い取っている
とても危険だが夢がある仕事、て感じ
私は旦那様の部屋をノックする
「旦那様、売上金をお持ちしました」
ちなみに私が主人の事を旦那様と言う理由がある、私は朝、この屋敷のメイドをしているからだ
「来たかマナご苦労」
私は昨日の売上を旦那様に渡す
「ふむ、いい働きだなマナ、これからもよろしく頼む」
「ありがたきお言葉です、精進します」
私は深くお辞儀をする
「時にマナよ、そろそろ18歳だったな?」
「あと2日後に18歳ですが、あぁ適性検査ですか、しかし私には無縁の話では?」
18歳になると成人と見なされて適性検査が行われる、パワー スピード 魔力量 技術 これらをある魔道具によって割り出され、冒険者に向いているかどうかという検査だ
「奴隷には通常この適性検査は行われないが私はマナ、お前の事を評価している、それでどうだ?受けてみないか?」
えぇ、めんどくさ、適当に断ろう
「そんな、滅相もございません、私などが、」
「ふむ、言いたいことはわかっている、が昔からやってみたい事業があってな、悪いが強制だ金は私が出すから安心しろ」
えぇ、、なんで私が、まあどうせ全ての評価が最低ランクだろうし大丈夫だろう、何故なら私は魔物と戦ったことがないからだ〜
―――――――――2日後―――――――――
私は適性検査をした
「ではマナよこの魔道具に手を当ててみろ」
旦那様はさっそくどうやったのかわからないけど冒険者ギルドから魔道具を持ってきた
「本当にやるんですね、期待しないでくださいよ」
私は魔道具に手を置く、すると魔道具は光り、一枚のステータス表を出した
それを旦那様は見る
「ふむ、おぉやはりなマナ、合格だ」
旦那様は私にステータス表を渡す
「マナ スミス レベル67 パワーC スピードB 魔力量E 技術SS」
え?何故?私はダンジョンなんて潜ってないのに、どうして?
「は?なんでこうなる」私は敬語を忘れ素になる
「驚くのも無理はない、実はお前の両親を私は知っていてな、その両親が特別なんだが、」
え?初耳なんだけど
「知ってるんですか?どう言う人だったんですか?よければ教えてください」
「あまりにもクズ」「あ、それは知ってます娘を売るくらいなんで」
「そうだったなクズだが、実力はあった、おそらく遺伝でレベルも引き継いだのだろう、奴らがどうやったかは知らんがな、奴らがお前を作った理由はただひとつ、計画的に強い子供を作って高値で売り捌く、これだ」
うっわぁ、、あまりにも私の想像の20倍はクズすぎる、涙出そう
「そしてそんな哀れな子供がお前をいれてあと7人いる」
「そうですか、、は?え?」
「ちなみに全員女だ、あとお前は8つ子だ」
初めて聞くワード、8つ子てなに?
「そして一人一人が事業の天才達がお前たち姉妹を6〜8歳の時買った、私を含めた天才達がな」
見つけるの大変だったなーとか言い出した主人をぶん殴りたい、もう少し早く見つけて欲しかった、正直8歳以下の時は地獄そのものだったからね
というか7人も姉妹がいたとは、、なんか驚きの展開だ、というか親がクズすぎるよ、、
「てなわけで私達8人の天才は考えたわけだマナ、お前を含めた8人を全員で育てて18歳になった時ダンジョンの商売を作って金儲けしようと」
あ、結局金儲けですかそうですか
「拒否権ありますか?」「ふむ、あるがお前は断らないだろう、お前が入る条件として残り借金の2000万レイは帳消し、更には高額な給料をわたす」
私は即答する
「やります」「よし流石だな金のがめつさは私に似たな、商売の仕事をさせて正解だったよ、それじゃ移動しようか」
旦那様は馬車を呼び少し移動すると屋敷につく、うわーでっかーい
「この屋敷が今から君の家だ、といっても姉妹達もいるが、あぁ安心したまえ、残りの7人も全員メイドとして育てているみたいだ、家事は分担するといい、君の荷物も引っ越させたから、それじゃ行ってきなさい、仕事内容はまた明日話そう」
旦那様はそういうと馬車に乗り去っていった
私は屋敷の前に立つ、この扉を開けると生き別れた姉妹達が、、なんか緊張するなぁ
私は扉を開ける、その瞬間銃弾が私の頬をはすった
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
「あわわわわわ、ひぇぇ、」
「おおおおお、落ち着いて、」
「やっぱり私の説は正解ね、」
「やめなさい2人とも!」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」
「うおーぶちかませー!」
中はカオス状態だった
血が垂れると同時、私は思い出した、親がありえないくらいやばいやつだったことに
つまり娘のこいつらもやばい奴らということ、(私を除いて)
そんな奴ら、いや姉妹達と奇跡の再会を起こした私が最初に思ったことを皆に教えよう
帰っていい?
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