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短編とかその他

お手玉ひょいひょい:魔法

作者: 枯谷落葉



 おばあちゃんは魔法使い。


 魔法で、何でも物を動かしたり、色々なお薬を作ることができる。


 けれど、おばあちゃんは魔法でお手玉を動かしたりはしない。


 遊びは少し不自由なくらいが楽しいのよっていって、普通に手でひょいひょいしている。


 私はどうしてそんな事をするのか分からなかった。


 おばあちゃんをまねて、お手玉をひょいひょいってしようとするけれど、私はうまくできない。


 だからいつも魔法をつかって、お手玉を動かしてる。


 こっちの方がきれいだし、見ていて楽しいと思うんだけどな。


 私はどうしてか分からなかった。


 でも、ある時魔法使いしかかかからない病気にかかってしまって、魔法が使えなくなってしまった時がある。


 ベッドの上でとーびょーしている間はとっても暇で、やる事がないから退屈だった。


 その時にお手玉で遊んでみたんだけれど、なかなかうまくいかなくてイライラ。


 一度は放り出しちゃったんだけど、退屈よりはましかなってまた挑戦してみた。


 そんなことを繰り返しているうちに、魔法を使わなくてもおばあちゃんみたいに、お手玉をひょいひょいってできるようになっていた。


 私はその時に、おばあちゃんの言っている事が分かった。


 たっせいかんっていうものは、すごく嬉しい。


 遊びをするときは、ちょっと不便なくらいが楽しいんだって。


 私はそう思った。



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