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とっても短いエッセイ集  作者: 七宝


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しっこをかけると色が変わる!

 もう15年くらい前の話。岐阜県岐阜市にあるカラフルタウンという複合商業施設の2階に、良い雰囲気のゲームセンターがあった。


 低年齢向けのゲームセンターが1階に別で設けられていたこともあり、そこにはやや大人向けのゲームやパチンコパチスロが多く設置されていて、ほどよく薄暗くていつも大人になったような気分になれた。


 コインも1階のものと違って少しアンティーク加工がされているような感じの、小さなものだった。それもまた大人っぽくなれる要素のひとつだった。


 そんなカラフルタウンのゲームセンターの中でも特に記憶に残っているのがトイレだった。


 トイレ付近のゲームはコインで遊ぶものではなく、格ゲーや音ゲーが多かったのだが、中には少しエッチなものもあった。


「トイレ行ってくる」と親に告げ、そういう機械の画面を見ながらゆっくり行くのが当時の私の密かな楽しみだった。


 トイレの入口にはいろんなゲームのポスターが貼られており、中には露出度の高い衣装のキャラもいたりして、通る度にドキドキしていた。


 また、もう1つ私には楽しみがあった。これは親と一緒にトイレに行った時も楽しめることで、小便器の中に描かれている的におしっこを当て続けるというものだった。


 おそらく便器の外に尿が漏れることを防ぐ効果のあるその的は、不思議なことに尿を当てると色が変わった。それが楽しくて楽しくて、律儀にしている間はずっと当て続けていた。


 嘉門達夫のCDにおしっこが止まらない話があったのだが、その頃の私はそれに憧れていたのは言うまでもない。


 いつまでもおしっこをしていたかった。


 あの的の色を変え続けたかった。

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― 新着の感想 ―
もしかしたらもしかすると,七宝さまとニアミスしてたかも (親戚さんに連れられて最後に行ったのがそれくらいの時期
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