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とっても短いエッセイ集  作者: 七宝


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VS揚げ餃子(ちょい長)

業スーで買った30個250円くらいの冷凍肉餃子。フライドポテトを揚げた油が残っていたので揚げ餃子にした。5個揚げた。


ポテトを食べながら揚げていたらトイレに行きたくなったので、きつね色の手前くらいのタイミングでその場を離れた。


用を済ませて戻ってくると、旬をほんの少し過ぎた状態で餃子が色んでいた。まあ許容範囲だ。


キッチンペーパーを敷いた皿に1つずつ取り、食卓へと運ぶ。


普段餃子はポン酢か餃子のタレで食べているが、揚げ餃子はアジシオ一択だ。サッとふりかけ、口へ入れる。小ぶりなので1口だ。


硬い。

じゃがりこより硬い。


バリバリと咀嚼する。

破砕されたヒダの部分が歯茎に刺さる。

痛みとともに出血した。


マジか⋯⋯


こんなに硬くなると思っていなかったので、あと4つあることが楽しみではなくなってしまった。まだ私は魔王と四天王のうち、最弱1人を落としただけだったのだ。


傷ついた口内で2つ目を咀嚼する。今度はヒダだけ先に破壊する。そして、牙を抜かれた状態の、ただ丸っこいだけの餃子の胴体を喰らう。


うむ、美味い。

でもなんか味気ない。


お茶を飲むと患部に滲みて痛かった。

3個目はポン酢で食べることにした。ふやかして柔らかくするのだ。


結果、味付け程度のポン酢の量では揚げ餃子の硬度はビクともしなかった。


食べてみると、患部にポン酢がしみてのたうち回った。これはいい拷問になるなと思った。


4個目と5個目は同時に口へ突っ込んだ。歯茎は痛かったが、このまま舐められたままでは示しがつかないからだ。人間様の力を思い知らせてやるのだ。


1分後、内側の歯茎を数カ所犠牲にした私は薄氷の勝利を収めた。ティッシュを口へ突っ込み、歯茎に押し当てて少し待つ。次第に唾液で潤っおえ!


唾液が追いつかなかった。

乾いたままのところもあったが、一旦全ての紙を取り出すと、まんまトサキントの色合いのティッシュが出てきた。


こんなに口から血が出たのは初めてだった。

しかし、口の中は治りが速いという話は知っていたので、その日は泣きながら歯を磨いて寝た。


そして今日!!!!!

全然治ってねぇ!!!!!!


痛いよ〜。゜(゜´ω`゜)゜。

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― 新着の感想 ―
 残りは水餃子にすれば、柔らかくていいかと。
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