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とっても短いエッセイ集  作者: 七宝


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手洗ったよ

トイレに入った瞬間、しっこを済ませたおじさんが便器から離れたので、洗面所の邪魔にならないように極力ドアにくっつきながら入室した。


しかし、おじさんは真っ直ぐこちらへ向かってきて、私がどくのを待つような感じになった。


「手洗わないんですか?」


咄嗟に出てしまった。


「洗ったよ」


おじさんは嘘をついた。


「すいません」


そう言って私は譲って横から通って便器へ向かった。


あの状況で本当に「洗った」になるのはどういう場合だろうか。


おしっこをして、手を洗って、もう一度便器の前に行って、また離れたタイミングで私が来たということ?


なにそれ?

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 おしっこで手を洗った!
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