着校日
俺の記念すべき着校日は、鼓膜を破らんばかりの金切り声で目覚めた。
「起きろー地獄へ行く日になったぞ!さっさと行って絞られてこい」
シビィクだ、せっかく昨日早めに寝て今日気持ちよく起きれるようにしたのに、最悪だ。
「ってか、何だよ地獄って?」
「え、だってオレン兄はこれから軍隊に行くんでしょ?訓練絶っ対辛いって、アタシなら絶対いかないよ〜」
こいつ、人がわざわざわ考えないようにしてた事をズケズケと。
このバカは放っといてさっさと学校に行ってしまおう、と思いリビングへ行くと思いもよらぬ人物が居た。
「あ〜オレン今日から軍隊行くんでしょ〜、頑張ってね!」
何でペトラが居るんだ、何処から聞きつけた?
「オーレンドルフ、ペトラちゃんもお見送りに来てくれたんだぞ、これから士官学校に行ってもしっかりしていかんとな!」
父さんかっ、俺が簡単にあともどり出来ないようにしたかったらしいが無駄だ、俺は元からしっぽ巻いて帰って来るつもりなんて毛頭ないからな! 大丈夫なはず…
「じゃあ、行ってきます」
そうして士官学校に付き受付を済ましていると、俺の対番という人があらわれた。
「俺は君の対番を務めさせてもらう二一三隊のフィリップ・ハルトマンだ、対番というのは同部屋の先輩や交友会の先輩とは違い、一対一での関係で他の先輩に相談出来ないことなどを相談するまぁ、この学校でのお兄さんだと思ってもらえればいい」
しっかりした人だなぁ、俺もこの学校で一年間過ごしたらこうなれんのかな? 無理じゃね?
「じゃあ今から学校を案内しながら君の部屋に案内するよ」
そうして俺は自分の部屋、二一一隊に着くことができたが広い、一人で辿り着けるような気がしない、子とこのあとも一回案内してもらお。
「じゃあ俺はこれで部屋会、楽しめよ!」
こうして部屋に着くと全員が集まるのを待って部屋数という名の自己紹介が始まった。
その後、順調に自己紹介が終わりこの二一一隊の人員が分かった。
四学年 ラインハルト・ブハーレフ
三学年 マンネルハイム・ペンネ
二学年 グランス・ヨーゼフ
一学年 オーレンドルフ・シュトレーゼフ
一学年 ルドルフ・ヘス
このような感じになった、その後先輩達に歓迎してもらった。
全然辛くなくね、なんともなくやっていけそうだ。
こうして俺のポランド陸軍士官学校の初日は終わった。