クーデターの行方
こうして後は成功の報告を待つだけになった、俺は成功を信じ報告を待ったが一日待ってもなんの報告もなかった。
だが翌日の朝刊にはクーデターのくの字もなかった、そしてその代わりに内閣総辞職が第一面を飾った、どうやら政府側がこちらの動きに勘付き襲う標的そのものを無くしたのだ。
しかしその後の政府側は後手後手だった、そして遂にルドルフの根回しのお陰かポランド共和国首相にドライ帝国側の人物エルヴィン・シシュマレフが就任した。
結果的にクーデターではなく調略によって政権が変わったため俺の政治影響力獲得の話もおじゃんになったかと思ったがそんなこともなかった、ルドルフ曰く
「総統閣下は貴方がこの計画に乗ってくれた事自体に意味を感じています。
ですから貴方の重要ポスト抜擢の件はなくなっていませんよ」
以外だった、何がと言われると一刻の長が俺の事を認知していたことだ。
まぁとりあえず俺は北方地域作戦参謀の地位と前の時間軸では敵だったドライ帝国を味方につけるという大き過ぎるおまけ付きでだ。
参謀就任の手続きも一段落ついたため実家に久しぶりに帰ることにした、ここ最近忙しく全く帰れてなかったせいもあってかとても楽しみだ。
家に帰るとまたもや金切り声での出迎えだった。
「お兄お帰り、偉くなったんだろ?
つまりは給料も上がったよな、アタシ今欲しい物があるんだよ、買ってくれよ〜」
こいつ、兄の帰宅したというのに最初にするのが乞食か!
無論このバカに何かを買い与えるなんて馬鹿な真似はしない、確かに給料は少なからず上がったが…
「よく帰ってきたなオーレンドルフ、その年で参謀に抜擢なんて凄いじゃないか、流石俺の息子だ!」
続いて父さんがやって来たが少し見ない間に老けたな、心なしか白髪とシワが増えた気がする。
こうして家族の出迎えを受け自室に行くとそこにはペトラがいた。
「お帰りなさい、それにしても凄いねオレンはもう参謀になっちゃて。
無理してない?大丈夫?」
そう言うとペトラは心配そうな目をしたが俺は至って健康だ、特に無理をしすぎているわけでもないし。
「ああ、大丈夫だよ」
そう答えるとペトラはホッとしたような表情をした、その後ペトラに土産話をし一息ついた辺りでペトラが急に顔を赤くしソワソワしだした。
「どうした?大丈夫か、顔赤いぞ」
「えっ、いやなんで言うかさ…クルトさんの時のこと覚えてるのかなって」
クルト兄さんの時の話?何か俺、ペトラと約束でもしたのかな?
「けっ、結婚って考えてたりする?
いや、なんていうか私さオレンと結婚してもいいって言ったし、その事どう考えてるのかなって。
あっいや、別に嫌だって訳じゃないよ、ただ考えてたりするのかな〜って」
確かに前の時間軸でもこのくらいの年でペトラと結婚した、今なら諸々も落ち着いて居るから良いかもしれない。
「じゃあ、するか結婚」
「え?」
こうして俺はペトラと再び夫婦になった。




