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はめつのおうこく (2話まで)

はめつのおうこくというアニメをご存じだろうか?


 ご存じで無い方向けにまずは簡単にこの作品の内容を説明しよう。

 

 一言で言えばシュールギャグアニメだ。いや、復讐モノのシリアスだろ? と言いたい人間が居るのかもしれないが、少なくともサクーシャは第二話までを視聴した上でこの作品はギャグであると判断した。


 では二話までのあらすじを。


 魔女という神から魔法パワーを与えられた存在が人間に恩恵を与えていたが、とある帝国の王様が人間は「魔女の支配から脱却」するべきだ。ということで超化学文明を築いて文明パワーで魔女狩りを始める。


 そして、氷結の魔女とこの物語の主人公である弟子君が魔女狩りに遭い、民衆の面前で氷結の魔女が脱がされて晒し者にされた後に"兵士"によってマシンガンで処刑され、その弟子である主人公も監獄に収監されることになり、10年間ずっとイメージトレーニングに励むことになる。


 10年後、主人公が潜入していた淫乱ピンクな魔女の手引きにより監獄から脱走し、主人公はシャバに出るとその場の勢いで「目には目を、歯には歯を」というハンムラビ法典論法を振りかざして見かけた市民を手当たり次第に魔法を使って虐殺して回る。というハートフルストーリーである。


 なお、第二話の終わりの段階で、氷結の魔女を復活できますと淫乱ピンクの魔女が言った瞬間淫乱ピンクが射殺されて終わりで以降の話はサクーシャは知りません。はい。また、色々細かい話を省いてます。



 ということで、内容についてツッコミを入れていくとしましょう。


 う~ん……あまりにもツッコミどころが多すぎて要点を絞れない……だと!? 困った。


 とりわけ気になったのは主人公の復讐が"ふわっふわしすぎ"というところだろうか。


 氷結の魔女を目の前で殺された! だから復讐だ!←分かる

 だから醜い人間は皆殺しだ。手始めに帝国市民をぶっ殺す←!??????


 サクーシャの脳内に一瞬イス〇エルが頭をよぎったのは内緒だ(この発言で組織に消されるかも

 

 さて、余談ですが主人公が引用した"ハンムラビ法典"で有名な1節「目には目を、歯には歯を」という言葉、これは実のところ"目を抉られたのなら目を抉り返す以上のことはしてはならない"という報復を戒める言葉でもあったりするわけです。


 某聖書でイ〇ス様は山上の垂訓をする際、このハンムラビ法典の1節を引用して「裁くな、裁かれぬために」とか「右の頬を云云かんぬん」とか「汝の敵を愛せよ」などの割と有名な説法を行ってたりするわけですが。


 まぁ、イ〇ス様はこのような説法をするくらいなので、ハンムラビ法典の1節を"報復を推奨している悪法"と捉えてる節があったりなかったりしますが、言ってることは実は同じです。まぁそこもどうでもいいですね。はい。


 では主人公のハンムラビ法典論法の話に戻りましょう。


 氷結の魔女は"王様の命令"によって"兵士の自動小銃で殺され"、その一部始終を"処刑を見に来た民衆"によってスマホ撮影されるといった形で晒しものにされたわけですが。


 「目には目を、歯には歯を」というハンムラビ法典に則れば、どこまでが同害報復になるのか、という話です。


 主人公はご機嫌にガトリングで帝国市民……というか"全人類を無差別に皆殺し"にしようとしました。


 はい、「目には目を」という同害報復の理屈で殺していいのは命令を実行した王様と氷結の魔女殺人を実行した兵士までです。処刑を見に来た民衆に対してやっていいのはスマホで晒し者にするところまでです。


 それ以上は明らかに同害報復の理屈に反しますね。はい。高々女一人殺されただけで逆恨みで全人類皆殺しにされる事を正当化されまかり通ってはたまったものではないぞ……。何回滅ばなきゃならないんだ……この世界。


 なにより、復讐の対象であって然るべき王様と殺人実行犯の兵士は恐らくノーダメージであるし、処刑を見に来た10年前の民衆の代わりに"処刑を見に来なかった10年後の民衆"が無差別に殺されているわけです。


 う~ん、やっぱり実行犯のハ〇スじゃなくてカ〇住民を転がしてる〇ス〇エルじゃないか!(消される)


 と、ハンムラビ論法についてだけを語ってもこの通りなわけですが、それ以外のツッコミどころも片手の指(2の五乗)だけでは数えられない程度にはあります。



 しかし、この自覚のない感じのシュールさ、己を悪と自覚していないどす黒い悪というえぐみこそが"はめつのおうこく"の魅力であるとサクーシャは思うのだ。


 やはり後頭部にブーメランが刺さっているところを後頭部にブーメランが刺さっていますよ……というツッコミを入れると気持ちよくなってしまうのが人のサガであるからにして。そういう楽しみ方しかできないサクーシャのような人間にはこの作品、非常にオススメである。


 この後主人公がどこまでサイコムーブを繰り広げるのかが楽しみでたまらない……。

 いやぁ……うん。実は最近話を書く上でハンムラビ法典の話を引用しちゃったからこそ言いたくなっちゃっただけだったりするんだよね。


 知らない人は知らないだろうし、ググれば一瞬で出てくる(ソース検証はしてない)ようなしょーもない話なのさ……。ごま塩程度に覚えておいて欲しいのさ……。

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[気になる点] なかなか面白いことを言ってるな?って感じで入ってみたけど見当違いだったな… そもそも原作はフィクションだしそういう世界感なら作品を観るなら受け入れる,受け入れられないなら観ないというこ…
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