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成蹊

作者:

成蹊してゆくとすれば、振る舞いによって。つまり思考によって。思考の為す振る舞いによって。


低気圧が厳しく、本日はずっと頭痛がしていた。家人はそういう僕のことがよく分からないだろうと思い、僕は何でも無いふうに振る舞い振る舞い、CDの整理をしていた。何故かディーヴァ系の物が多く、気分に全く合わない。ジョニ・ミッチェルとかですら浮わついた気泡のようで精神の指をすり抜けていく。


恬淡と水深をふかめていくのでしょう。

僕の大腿骨は水の中で重力を感じなくなる。

重力に由来した神経の顫えもです。


唯一、本日の肌に合うカサンドラ・ウィルソンの歌を聴く。

すると水の質感や、水のなかに包まれて触覚から隔てた頭痛さえ、束の間、無毒化される。されるが、其れは錯覚に過ぎないため、十分間ぐらいするとまた毒気を盛り返すのです。


アフォーダンス理論では無いが、同じ環境を共有しているにしても、地の利を生かせる肉体と其うでは無い肉体がある。


成蹊してゆくとすれば、思考つまり肉体の成立に従って。

水は高きから低きに流れ、深みを現象させる。


其の深みに馴染み適応して生きてきたが、道に従うならば成蹊の先に更に深みがあるので、最終的には深海魚に化るのだとよく考える。

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