麻布1丁目1番1号
幽霊の見える〝僕〟こと比良坂瑞月は、不動産投資業を営む兄のために格安事故物件の除霊を手伝っている。
ある日、兄の陽介は麻布にある古い洋館を手に入れる。本来は億を下らない屋敷がタダ同然で売り払われていたのには、無論、それ相応の理由があった。その洋館こそは、これまで幾多の不動産オーナーを泣き寝入りさせてきた曰く在りの幽霊屋敷だったのだ。
ある日、兄の陽介は麻布にある古い洋館を手に入れる。本来は億を下らない屋敷がタダ同然で売り払われていたのには、無論、それ相応の理由があった。その洋館こそは、これまで幾多の不動産オーナーを泣き寝入りさせてきた曰く在りの幽霊屋敷だったのだ。