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 ──翌日。

 そよぐ風が心地よい午後。


 神さまに『告白じゃない?告白じゃない?急展開きちゃったよ。。。!』(注:原文まま)と散々絡まれたため、そこはかとなくその気になってしまった適齢期のシズクちゃんは少しだけおしゃれしてお茶に向かった。

 皮が美少女のため若草色のドレスが問答無用で似合っている。

 軽く梳るだけで艶めく髪も、気合い一発叩いたせいで薔薇色の頬も、ちょっと噛んで血色マシマシの唇も相まって問答無用の超美少女である。

 途中、神さまに『それダメなやつだよ???ちゃんとメイクとヘアメイクしよ???』とめちゃくちゃ普通に突っ込まれたが、なんというか、もう、素材が良すぎてこれ以上弄れなかったのだ。

 キッズ達に意識し過ぎって思われたくないのもある。

 あくまで自然体で「話したいこと」とやらに臨みたいのです。

 センシティブな適齢期ゆえに。



「コンコンコン。シズクちゃんですよ」

「留守ですお帰りください」


 お茶会予定の部屋のドアをノックするとシュテハウルの無慈悲なボケが帰ってきた。


 この部屋で間違いないな、すぐにツッコミを入れてやろうと思ったらコンラートが開けてくれる。

「すまない、シズク。シュテルはもうクセになってるんだ、大目に見てやってくれ」

 レックナートが苦笑いする。

「大目にみてくれ、28歳のシズク」

 よし、シュテハウルは殺そう。

「どうどう!どうどう!」

「ほらシズク!お菓子、お菓子があるよ!」

 チッ命拾いしたなシュテハウル。もぐもぐ。



「さて、シズク……昨日話したいことがあると言っていたのは覚えているな」

 おうともよ。

 お茶の準備がなされると妙にすまし顔のレックナートが話し始めた。

「我々の付き合いもそろそろ半年を過ぎる、その間には色々あった、別行動を取る時も多少はあったからお互い知っていることいないこともあるが、ひとつシズクに知っていて欲しいことがあってな、今回はそのことを話したいと思う」

 死ぬほど奥歯に物が挟まったような回りくどさ。

 なんだこれろくな予感がしない。

 なのに何か勘違いした神さまがやたらポケットに手紙入れてくるから異物感がすごい。

「簡潔に頼む」

 そう言えばうぐっと喉を詰まらせるレックナート。

 レックナートの様子もおかしいがコンラートとシュテハウルもおかしい、普段ならここで既に三回は茶茶が入っているところだ。

「紹介したい者がいる」

「あ、ちょっと待って」

 いい加減ポケットが限界だ。詰め込まれまくった手紙はきゃあきゃあしてるだけでほぼ内容などなかった、サッと確認して畳む。

 神さま興奮しすぎなので少し落ち着いて欲しい。


 では気を取り直してどうぞ。

「……紹介したい者がいる」

 なんか萎え気味だけど大丈夫?

 レックナートがそう言うと、いつのまにか移動していたコンラートとシュテハウルが続きの間の扉を開けた。

「どうぞ」

「入ってください」


 促されている複数人の気配、衣擦れの音をさせ現れたのは三人の女の子達だった。

 レックナートが促し、三人は貴族の礼を行う。

 治外法権が許される唯一の存在シズク様はともかく、この世界のマナー的にその場で一番位の高い者が許可を出さなければ喋ることは許されないらしい。

 この場合はレックナート、なので礼だけした三人は大人しく紹介されるのを待っている。


 しかし華やかだ。

 真ん中の子は貴族然とした堂々たる佇まいで文句なしの美女、だが少々気が強そう。

 右の子はクール系の美形だ。スレンダーで背も高くモデル体型っぽい、どことなく潔癖な雰囲気が漂う。

 左奥にそっと佇むのは地味だが優しげな美人。誰よりも豪華に装っているが本人の地味オーラに衣装が負けるという珍しい現象が起きていた。

 だが特筆すべきは誰よりも乳がでかいこと、大きいながらも美乳、これは滅多に見られない素晴らしい乳……あれ?

 なんかこの乳を知ってる気がする。


「左の彼女はシズクも知っているだろうが……」

 あ、やっぱり?でも待って、よく思い出せない。

「彼女達は私、コンラート、シュテハウルの婚約者だ。サイロニカの聖女シズクには以後、見知り置き願いたい」


「……あ゛?」


 ちょっと自分でもびっくりするくらい低い声が出たのを覚えてる。──




「いや別にキッズ達付き合いたいとか微塵も思ってないよ、負け惜しみじゃないよ、最初から年齢差ありすぎたし。でもね、いきなり年下に人生のステップ束で追い抜かれるとかダメージ来るよね?」

 陰鬱な目で俯く聖女シズク様。

 その闇堕ち寸前フェイスは公式が発表出来ないヤバさである。

 側仕え達は直視できない角度なので問題ない。


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