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84話 華麗なジョーク

姪のミローナと何故か

ルナディナお婆ちゃんが

魔法学校に入学するらしい。

ついでに僕も一緒に入学する。


ミローナは今6歳で僕は9歳だけど

魔法学校はお金があれば

何歳からでも誰でも入れる…

まぁ、入学してくるのは

ほとんどミローナと同じくらいの

歳の子供達だが…


ただ、卒業するにはある一定の

実力をつけないと卒業出来ない…。

約9割の生徒は脱落して行く

過酷な授業内容らしい…。



クラスはシンプルに2つ


1つは魔法を集中的に覚える

マジシャンコース。


もう1つは魔法使いのパートナーとなる

戦士を育成する

ウォーリアコース。


どちらのコースを選んでも

卒業すれば一生お金に困る事の無い

職業と実力を得る事が出来る。


ミローナとルナディナお婆ちゃんは

実力をつけに来たわけではなく、

ミローナに同年代の子達を

触れ合わせようという目的で

来たからどっちでもいいらしく

二択のあみだくじをして

2人でウォーリアコースに

行く事に決めたらしい。


「魔法学校に行くなら

エクルム君は魔法が向いてるから

マジシャンコースに行きなさい」と

お母さんに言われて

僕はマジシャンコースに行くから

2人とは別々のクラスだ。



本当は僕も

ウォーリアコースに行きたかった…。

魔法を覚えるより体を鍛えた方が

男らしくなれる。



僕の目標は、キャメお姉ちゃんに

ふさわしい男らしい男になる事。


キャメお姉ちゃんの好みの男性は

自分より身長が高く、屈強な男。


僕は将来キャメお姉ちゃんに

ふさわしい男になる為に

日々修行したかったけど

ルナディナお婆ちゃんはミローナを

中心的に鍛えて、

僕の事はあまり鍛えてくれなかった…。


だから僕はお母さんや

みのたんさんの家事を手伝って

空いた時間に少しだけ

稽古をつけてもらっていたが、

それでもルヴィネお姉ちゃんや

ミローナ達には遠く及ばない……。


最近やっと3mくらいの岩を

剣一振りで両断出来るようになったが、

そのくらいミローナが2歳くらいの

時には素手で粉砕出来る…。


2歳の頃のミローナに出来るなら

魔法学校の

マジシャンコースの子供達でも

簡単に出来る事だろう……。


僕はなんて弱くて貧弱なんだ…。


こんなんじゃいつまで経っても

キャメお姉ちゃんに

ふさわしい男になれない……

マジシャンコースでも

多少は体を鍛えるはず…。

卒業する頃には何が何でも

キャメお姉ちゃんの211㎝の身長を

超えて、みのたんさんの様な

ムキムキの屈強な男になるんだ!!


そう心に決めて入学式をやる

旧コロッセオに入り、式が始まる。




「あなた可愛い顔してるわね

私の友達にしてあげてもいいわよ?」


薄い茶髪のツインテールで

両肩に大きな飾りをつけた

貴族っぽい身なりで

僕と同じくらいの歳の女の子が

話しかけて来た。

多分僕と同じマジシャンコースに

入学してくる子だろう。


正直…嫌な予感がするから

あんまり関わりたく無い…。


「ねぇ、無視?

スーパー貴族の私を無視?

私はそこらのザマスを連呼してる

貴族とは格が違うのよ?」


女の子が僕にガンを飛ばして来た。


「あ、僕に話しかけてたんですか?」


とりあえず、無視したわけじゃなくて

気づかなかったフリをする。


「そうそう、あなたに言ってるのよ!

私と友達にならない?

って聞いてるの!

早めに友達作らないと

ぼっちになるって

パパに言われたから声かけた

わけじゃ無いわよ!」


「は、はぁ…。」


「断ったらどうなるか

わかってんでしょうね!

パパに言いつけるわよ!」


めんどくさそうな子だな……。


「パパに言いつけたらヤバいわよ!

とにかくヤバいのよ!

パパはロンズデーライトの

冒険者なんだから!!」


うちは確かウルツァイト2人に

大賢者1人だけど黙っておこう…。


「だから…友達になってよ……ひっぐ…

い、言いつけるんだからね…。」


女の子が涙目になる…。

屈強でキャメお姉ちゃんに

ふさわしい男を目指している

僕が女の子を泣かせるわけには

いかない…。


「ぼ、僕でいいなら友達になろう!」


「友達になってくださいでしょ?」


「と、友達になってください…。」


女の子じゃなかったら

このまま無視出来たのに

めんどくさいのに絡まれたな…。


「私の名前はケルミロア!

これからこの魔法学校でトップの

成績で卒業する予定の私と

お友達になれる事を

光栄に思いなさい!」


「ぼ、僕はエクルム。

よろしく…。」


「へー、エクルムね〜

パッとしない名前ね。

それにしてもあんたボクっ娘なのね

ボクっ娘キャラ

あんまり好きじゃ無いのよね〜

今なら私としか話してないから

ボクっ娘キャラから

イメチェン可能よ?」



ああ……嫌な予感が的中した…。


そう…僕の見た目は女の子っぽいんだ…

同じくらいの歳の男の子より

華奢な体つきで長い金髪の髪で

顔はお母さんとお姉ちゃんにそっくり…


初対面の人には必ず女の子と

間違われるし、身内以外は僕が男とは

わからない…。


この長い金髪の髪も

何度も切ろうとしたが

キャメお姉ちゃんが、髪が長い方が

好きと言うからこのまま伸ばしてる。


きっと大きくなったら

男っぽくなれるだろう…。

それまでの辛抱だ。

屈強な男になって、誰が見ても

男とわかる様に努力するぞ!


「ケルミロアさん

僕は男だから

ボクっ娘でじゃないよ?」


「面白くないジョークね!

あなたみたいな

男の子がいるわけ無いじゃ無い

華麗なジョークを私が伝授して

あげようかしら?」


「華麗なジョーク?例えば?」


「え!?えーっとね……

えーっと………ふ、布団が〜……」




バサッバサッバサッ


ビリビリビリッ


「ふっと………!?

な、何あれ!!!?」



空にドラゴンの影が映る…

まさか………



魔法学校の先生達がドラゴンに

魔法を一斉発射するが

白銀の斧で全て弾かれる。



「遅刻してごめんなさーい!」



ドラゴンからミローナと

ルナディナお婆ちゃんが

飛び降りて着地する。


周りは2人を見て唖然とする…。



…………………………

恥ずかしいから卒業するまで

他人のフリをしよう……。


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