76話 ヒヒッフー!で産まれると思った。
更新遅れて申し訳ありませんでした。
ウルツァイト会議中に
陣痛が来て、ギルド内の
医療室のベッドに運び込まれた。
ウルツァイト9位のメディックさんに
出産を手伝ってもらう。
「ルヴィネさん、産む時の呼吸の
仕方は『ヒッヒッフー!』ですわよ!」
「よ、よし!『ヒヒッフー!』だな!」
「違いますわ!『ヒッヒッフー!』
ですわ!」
いや、どっちでもいいだろ!
私は安産型だから、ヒッヒッフー!でも
ヒヒッフー!でも余裕で産めるはず!
………………………
でも、なかなか産まれないな…
ミローナの時は、
魔法を試してたら、
あっさり生まれちゃったけど…
ん?魔法発動したら、産まれるかも!
パワーを最小限にして
ランダム・ブレイク・ブローを発動する。
……………………………………
特に変わり無いな…
魔法は関係なかったのか…。
「ルヴィネさん!さぁ!
『ヒッヒッフー!』ですわよ!」
メディックさんが私の右手を握ろうとした。
サッ!
あっぶねぇ!
ランダム・ブレイク・ブローを発動した
右手に触られそうだったから
メディックさんの手を避けた。
指先が服にちょっと
当たったけど…大丈夫かな?
パワーを最小限にしていても触れた瞬間
メディックさんの腕がぐちゃぐちゃになる。
「ルヴィネさん……私…そんなに不潔に
見えますか…?」
あ、ヤバい!手を避けたから
いらぬ誤解を招いてしまった!?
「 虫が居たから、右手で
掴みかかっただけだぜ!」
「なら、よかったですわ
でも出産中にそんな事を気にする
余裕があるなんて、
噂以上の精神力の持ち主ですわね。」
なんか、私褒められてる?えへへ。
うっ!!
「痛たたたたた!!
う、産まれるぅぅぅ!」
マ、マジで産まれそう!
「お、落ち着いてくださいですわ!
『ヒッヒッフー』ですわよ!」
「ヒヒッフー!!」
「違いますわ!『ヒッヒッフー!』」
「ヒッヒッフー!!」
ぽこんっ!
「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」
あ、ヒッヒッフー!で産まれた!
さすがメディック先生!
ヒヒッフー!で産まれると思っていた
私は間違ってました!
「ルヴィネさん!
元気な女の子が産まれましたわ!」
「おお!また女の子か!」
そういえば、みのたんが
男女どっちが生まれてもいいように
赤ちゃんの服を2着作ってたけど
男の子の方は、まだ使いそうにないな。
「あれ?この子…
ツノが生えてますわよ?
ミローナちゃんにもツノが
生えてましたわね…?」
「あー、それは夫の遺伝だぜ。」
「夫さんは、外国の方ですか?
ツノが生えている種族なんて
聞いた事ないですが?」
「ま、まぁそんな感じかな…。」
赤ちゃんの顔を見ようと
メディックさんの方を見た…。
…………………!!???
や、ヤバい……。
いや、生まれてきた赤ちゃんが
ヤバいわけではない…。
ツノが生えているだけで
普通の女の子の赤ちゃん…
ミローナと同じだ…。
ヤバいのは赤ちゃんを抱いている
メディックさん………
服がゼリー状になって透けている…。
さっき、ランダム・ブレイク・ブローを
発動した時、指先が服に当たって
服の素材が変化したんだろう…。
ランダム・ブレイク・ブローで
素材が変化する時、
ほとんどは、見た目が変わらずに
素材だけが変わるんだけど、
一部見た目が変わる素材がある…。
その一つがゼリー状…
対象物が透けてしまう…。
しかも本人のメディックさんが
気づいていない…
一応下着は透けて無いからギリセーフ?
というかピンクか…
「可愛いなー。」
「そうですわね!
可愛い女の子ですわ!」
赤ちゃんもだけど、
あなたの事言ったんだよ?
ってか気づけよ!!
まぁ、いいか…
とりあえず、名前は
女の子の場合は、ミノノ
男の子の場合は、トンヌラ
で決めていたから
ミノノちゃんで決定だ!
え?トンヌラは聞いた事はある?
気のせい気のせい。
「じゃあ、
もう1人頑張りましょうですわ!」
「え?」
「この子達双子ですわよ。」
………………………………
まさかの!?
ここで二卵性で男の子が生まれたら
まさかのトンヌラ採用!?
とりあえず、産んでみよう!
コツはわかったぜ!
「ヒッヒッフー!」
ぽこんっ!
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「また、元気な女の子ですわ!」
また女の子か!?
名前新しいの考えなきゃ!
「あ、もう1人いますわね?」
え?マジか!?
「ヒッヒッフー!」
ぽこんっ!
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「またまた可愛い女の子ですわ!」
おいおい…女の子の名前3人分
考えなきゃいけないじゃないか…
まさか、まだいるんじゃ…。
「お!もう1人!」
「え?マジ?」
「いませんでしたわ…。」
紛らわしいわ!
でも三つ子かー、
みのたん喜ぶだろうなー。
もし、六つ子だったら
大人になってからニートになりそうな
気がしたけど、心配なさそう。
ガチャッ!!
「産まれたかの!」
「お母しゃん!赤ちゃん産まれたの?」
ルナディナお婆ちゃんと
ミローナがドアを
勢いよく開けてやって来た。
「おう!産まれたぜ!
元気な元気な三つ子の女の子が!」
「三つ子か!?でかしたのじゃ!
将来かなりの戦力になるのじゃ!」
「ル、ルナディナさん?
生まれた日から戦わせる事を
考えるなんて、
あまりよろしくありませんわ。」
メディックさんがルナディナお婆ちゃんに
注意をする…。
あ、……………
チラッ……チラッ…
ルナディナお婆ちゃんが透け透けの
メディックさんの服をチラチラ見てる…。
ってかゼリー状になってるから
背中のあたりが崩れ始めてる。
「そ、そうじゃの…わ、悪かったの…。」
あまりの衝撃的な
メディックさんの格好を見て
まさかのルナディナお婆ちゃんが
素直に謝った。
「お姉しゃん!
そのお洋服面白いね!」
ミローナ!服には
ツッコまないであげて!
「ミローナちゃん、
ありがとうございますですわ
この服は医者や看護師が
着る服ですわよ。」
「すっごーい!
お姉しゃんお医者さんなの?
お医者さんは
みんなその服来てるの?」
「ええ、ちゃんとした医者は
みんなこの服を着てますわ!」
「そうなんだー!知らなかったー!」
ミローナの中で、お医者さん=露出狂に
なってしまった…。
ガチャッ!
「ルヴィネ!生まれたのかい!?」
お母さんと、みのたんが
ドアを開けてやって来た。
「みのたん君を急いで
村から連れてきたわ♡」
「ああ、三つ子の女の子が産まれたぜ!」
「三つ子!?
家族が一気に増えたね。」
みのたんが優しく微笑む。
「こ、この方?がルヴィネさんの
旦那さんですか…??」
メディックさんがやや、焦りながら
みのたんを見た。
「ああ、私の夫だぜ。」
「あ、妻がお世話なりまし……」
みのたんがメディックさんの
格好を見て言葉を失った。
「あ、あの…その服は…」
みのたんが顔を赤くしながら
両手で顔を隠す。
乙女か!
「ああ、医者はみんな
こういう服を着るのですわ。」
メディックさんが自身満々に
透け透けの服を見せる。
「そ、そうなんですか…。」
なんかゴメンね…メディックさん…。
チラッ…チラッ……
!????
みのたんが指の間から
メディックさんをチラチラ見ている!?
みのたんを誘惑するなんて!!
ゆ、許さんぞ…メディックさん!!!




