62話 ショタ最高!
約4ヶ月前…
はぁ…私より1コ年下のルヴィネが
あっと言う間に結婚して、
子供を産んだわ…
あのワイルドガールのお腹がパンパンに
膨れ上がって修行を休んでる
姿が想像出来る?
出来ないでしょう?
でもね…それが現実だったのよ…。
ルヴィネの娘の
ミローナちゃんはまだ生後6ヶ月。
授乳期間中だから
まだルヴィネは本格的に修行は出来ないけど
私は結婚どころか彼氏も居ないから
アミネラさんにビシバシ鍛えられてる。
最近の修行メニューは
朝の5時から昼の12時まで
アミネラさんの
ダークネス・アンノウン・ドール君達と
戦い続ける。
ルヴィネは妊娠の数日前に
レベル573まで行ったらしいけど
私はまだレベル152が限界だわ…。
ちなみにアミネラさんの自己記録は
レベル4389らしい…
それ以上も行けるらしいけど
数が増えすぎたから
中断したらしいわ…。
アミネラさんに
「キャメミールちゃんはせめて、
レベル300は行って欲しいわ♡」
と言われるが、言い返せない…。
ちょっと実家に帰ろうかな?と
思ったけど、あのニート兄貴がいる
実家に帰るくらいなら
修行していた方がまだまし、
毎日楽しみもあるからね。
三度の飯じゃないわよ
いや、三度の飯も楽しみだけど…
いつも12時から2時の間の休み時間中に
アミネラさんの代わりに
エクルム君がお弁当を
持って来てくれるのよ!
もう!ショタ最高!
あ、違うのよ、変な目で
見てる訳じゃなくて…
ちびっ子って可愛いなーって目よ。
エクルム君は、もうすぐ3歳。
3歳にお弁当持って来させるのは
どうかと思うけど
こいつらの血筋に
常識なんて通用しないんでしょ?
今日も休み時間の12時になり、
エクルム君がお弁当を持って来た。
「きゃめおねぇちゃーん!」
きゃー!可愛えぇ!!
ルヴィネより少し濃い目の金髪で
将来は美少年になるであろう3歳児が
毎日、私の事をおねぇちゃんと
呼びながら、
お弁当を届けてくれるなんて…
幸せすぎるわ!
この為なら幾らでも修行できる!
「エクルム君、ありがとー
毎日毎日大変じゃない?」
エクルム君とお弁当を食べながら話す。
「まいにち、きゃめおねぇちゃんと
あえるから、たいへんじゃないよ!」
えー!?まさか
そんな返答が返ってくるなんて!!
可愛いすぎる!!
「ありがとう、エクルム君!」
「きゃめおねぇちゃんって
まいにち、なんでこんなに
とっくんしてるの?」
「私はルヴィネと一緒に冒険するから
ルヴィネの足引っ張らないくらいには
強くならないといけないのよ。」
「るゔぃねおねぇちゃんと
ぼうけんするのが、ゆめなの?」
「いや、そういう訳じゃないけど…
お金を稼いで
いろいろしたいなーと思って。」
「いろいろ?けっこんとか?」
「ぶっふっぅ!!??」
うっかり食べていた
お弁当を吐き出しそうになった…。
「いや!結婚とかはその内するわよ!
いくら私だって
結婚くらいするわよ?
ところで、
エクルム君の夢は何かある?」
「んーっとね!
きゃめおねぇちゃんと
けっこんすること!」
「ぐぇっへ!!!」
鼻からお弁当を
吐き出しそうになった…。
いや、落ち着け!私!!
この子が大きくなったら…
「あ、おばさん久しぶり、あれ?
シワ増えた?」
的な挨拶されるくらいの歳の差なのよ!
ちびっ子の言う事に
惑わされるんじゃないわよ!
「え、エクルム君は
私のどの辺が好きなの?」
「えーっとね!
やさしいところとー
かっこいいところとー…」
ちょっと照れながら
話してくれるエクルム君、可愛ぇぇ…。
「おおきくて!
つよそうなところ!」
エクルム君が両手を精一杯広げて言う。
3歳児じゃなかったら、
ぶん殴っているセリフだけど
か、可愛えぇぇ!!
「ありがとう、でもね
エクルム君が大きくなる頃には
私よりも好きな女の子が出来るわよ。
エクルム君は
その子と結婚するのよ。」
はい、出来ました!大人の対応!
私すっごーい!
「じゃあ、ぼくがおおきくなっても
きゃめおねぇちゃんのことがすきなら
けっこんしてくれる?」
「え、ええもちろん…。」
子供の冗談だけど
やっぱり返事に困るわ…。
それからしばらくして、
お昼の修行に入る。
お昼の修行は巨大な岩を
2時から8時までくっ付け続ける。
だいたい1個20tってところかしら?
それを今では13個まで
崖にくっ付けられる。
筋トレと同じだから、
ぼーっとしながら出来る。
村に返って行く100mくらい先を歩く
エクルム君の後ろ姿を眺めながら…
ああ、可愛いなー……ん?
…………!!?
エクルム君に狼型の黒い魔物が
襲いかかろうとしている!?
ダメだ!今からマグネットボウガンを
構えても間に合わない!?
何か助ける方法は!?
ヒュンッ!!
ドチャァッ!!
私が支えていた岩の一つが
狼型の黒い魔物に向かって
飛んで行き、魔物を押しつぶす。
え?今のどうやってやったんだろ?
そんな事より、エクルム君が無事か
見に行かないと!!
パッシュン!!
パッシュン!!
両手のマグネットボウガンから
アンカーを撃ちだし
木に固定して、自分の装備と引き寄せて
一気にエクルム君がいた場所まで
飛んで行く。
「エクルム君!大丈夫だった!?」
「いまの、おねぇちゃんがやったの?
かっこいい!!ありがとう!!」
よかった…エクルム君は無事みたいね。
それにしても、さっきのは
何だったんだろ?
岩を何かに引き寄せた
訳じゃ無いのにどうやって
岩を飛ばしたんだろ?
「キャメミールちゃん♡
魔法完成おめでとう♡」
村の方からアミネラさんが歩いて来た。
「あ、アミネラさん?
もしかして、
さっきの魔物はまさか?」
「ええ、私の
ダークネス・アンノウンドールちゃんよ♡
私の5km圏内で息子に攻撃出来る
生物なんてママくらいしか居ないもの♡」
ば、化け物め……
「は、はぁ…
ところで魔法完成とは
どういう意味ですか?」
「キャメミールちゃんの魔法は
今まで未完成だったのよ♡」
「ま、まぁ確かに
魔力量とパワーは未熟ですが…。」
「いいえ、それ以前の話よ♡」
美人だけど、この人やっぱりウザいわ…。
「あなたの魔法の能力そのものが
未完成だったの♡」
「え?それはないかと…」
魔法学校では私の能力は対象物同士を
くっ付けるだけと言われていた…。
それ以外に何が?
「あなたの魔法はマグネット。
対象物同士をくっ付けたり、
反発させる事も出来るのよ♡」
「は、反発させる!?」
まさか!?
私の魔法は反発させる事も出来るの?
それならさっきの岩を
とっさに飛ばしたのは
反発を使ったと思えば納得が行く。
今まで私が気がつかなかっただけ?
いや、出来なかった?
アミネラさんだけが気づいて
私が反発をさせる事が出来るように
修行メニューを組んだって事?
もしかしてアミネラさん…
魔法の分野でも魔法学校の先生より
何倍も優秀なんじゃない?
「アミネラさん…
それで修行が完成した
私がとっさに反発を使うように
エクルム君を襲うふりをしたんですね!」
「それは違うわ♡
私はエクルム君を脅かして
遊びたかっただけよ♡」
わ、私…この人の子供じゃなくて
よかったわ…。
「さぁ♡反発が使えるように
なったんだから修行は
次の段階よ♡」
「は、はい!」
「あと散々、心の中で私の悪口を
言っていたみたいね♡
胸の揺れ方で筒抜よ♡
修行ついでにお仕置きね♡」
…………え?
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
……………………………………………………
そして現在、私は血のにじむ
お仕置き…じゃなくて修行に耐えて
ルヴィネと一緒にダーク・ヘルで
異常発生した魔物の
討伐依頼に来ている。
途中でジアータさん&ギナナさん、
アゴスマートデブ&ラーテアちゃんが
パーティーに無理やり入って来た。
あの拷問のような修行を終えた
私とルヴィネからしたら
居ても居なくても変わらないと思うけど…。
心配してわざわざ来てくれた
ジアータさんには悪いけど
今回ジアータさんが
剣を抜く事はないでしょうね…。
ダーク・ヘルに入って
しばらくすると、
何種類もの人型魔物
数万体が一斉に襲ってきた。
ドラゴン・ヘルの
時より多いんじゃない?
まぁ、特に問題ないけど。
「キャメッションー
雑魚は頼んだぜー。」
「仕方がないわねー
あんた、ちゃんとカバーしなさいよ!」
私の新兵器でこいつら掃除してあげるわ!
重くて持ち運ぶの大変だったんだからね!




