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56話 タイム・ア・ルーラ


「アミネラ、あのミノタウロスを

近くの洞窟に行くように言うんじゃ、

その方がやりやすい。」


「わかったわ♡ありがとうママ♡」


妾は魔法を使う時になるべく

他人の目に触れない様にしている。

あの紳士もどきとミノタウロスを

別れさせた方が都合がいい。


アミネラがミノタウロスに近づく。


「みのたん君♡」


「あ、はーい。」


言語もスムーズに喋れるのか、少し驚いた。


「みのたん君に会わせたい人が

居るんだけど

村の西にある洞窟に

行ってくれないかしら?♡

ミローナちゃんは

あの紳士もどきに任せて♡」


「あ、会わせたい人って誰ですか?」


「それは、ヒ♡ミ♡ツ♡」


誘い方がかなり強引じゃが、

ミノタウロスはちゃんと

西の洞窟の方に歩いて行った。


「あなた♡ミローナちゃんの面倒は

しばらく私が見るわ♡」


「いや大丈夫だ、アミネラ

私がこのまま面倒を見るよ。」


「私が見るわ♡」


アミネラは紳士もどきから

ミローナを無理矢理奪い取る。


そろそろ行ってもいいかの…

紳士もどきに近づく。


「何だね君は?さては

このカルボナーラの匂いに

つられて来たのかい?」



バキャッ!!



紳士もどきの顔面に

ワンパン浴びせて気絶させる。


あ、しまった…力加減を間違えて

心肺停止になってしまった。

完全に死ぬ前に

アミネラの家の中に放り込む。


家の中は誰も居ない。

ドアの鍵とカーテンを閉めて

完全に密室にする。

誰にも目撃される事は無いだろう。


死にかけの紳士もどきに両手を当てる。

右手は頭に、左手は体に当てる。


妾の特殊魔法、タイム・ア・ルーラは

触れた物の時間を自由に操作出来る。

怪我を治すのは簡単、

体に触れて時間を巻き戻せばいい。

ただし、一つ問題が生じる。

体を巻き戻せば、

頭も巻き戻り、怪我をしてから

妾が治すまでの記憶がなくなる。


この男のアレが破裂したのは

約3年前、つまり普通に巻き戻せば

3年分の記憶が無くなってしまう。

その問題の解決方法は一つ。

妾の魔法は直接、手で触れた部分だけを

時間操作することも可能。

脳みそを直接触って時間を元に戻せばいい。


時間を巻き戻せば

死人だって生き返らせれる。

条件さえ、満たせれば…

その条件は死人を第三者に

「死んだ」と認識されない事。


完全に死んだと他の誰かが

認識すれば、その死人の

時間操作は一切出来なくなる。


妾が患者の記憶を戻す為に

脳みそを直接触ったら患者は一瞬死ぬ。

頭に手を突っ込まれる所を見てしまえば

だいたいの人間は、

その人間が死んだと認識する。

そうなれば

もう、生き返らせれる事は出来ない。

だから、治療中は絶対に

誰にも見られてはならない。


紳士もどきの体を3年前に戻す。


でぶんっ!


脂肪で腹が膨れた。不潔じゃな…。


ちなみに体から離れたパーツは

時間を戻して再生したパーツと

別物扱いとなる。


孫の足を治した時に前のちぎれた足とは

別に新しく足が出来たのはその為じゃ。


昔アミネラの手足をちぎって実験したが

胴体から離れた手足を治しても

もう1人のアミネラが

出来たりはしなかった。

バラバラにした場合は、

1番大きいパーツから

アミネラを再生する事が出来た。

もちろん、この実験をした時の記憶は

消しておいたから

アミネラは覚えとらんがな。



そして不潔オヤジの頭に手を差し込む。

触れた部分だけ時間を進めて

腐らせてえぐりこむ。

脳の記憶を司る海馬に触り

時間を現在に戻す。


手を引っこ抜く時に腐らせた部分も

時間を巻き戻すして治す。


「これで、治療完了じゃ。」



「わ、ワシは今まで一体何を!?

は!?玉が治っている!!」


早速、目を覚まして臭い息を

撒き散らしよる…。

アミネラの奴め、

こんな奴のどこに惚れたのやら?


おっと、のんびりしてられぬ。

さっきの、みのたんとか言う

ミノタウロスより早く洞窟に

先回りしなくては…


ちと面倒くさくなって来たの…。


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