55話 無限の可能性
アミネラのやつ、この忙しい時に
妾を呼び出しよって…。
バリアの様子も確認出来たし
仕方がないから行ってやろう。
町の冒険者ギルドに行く。
「おはようございます!
………!?
ま、まさか!
大賢者ルナディナ様ですか!??」
受付の小娘が妾を見て驚く。
まぁ、妾の様なぷりてぃーな
女子を見れば驚くのも無理は無い。
さぁ、思う存分妾を眺めて良いぞ。
「もちろん、妾はルナディナじゃ。
一つ聞きたいんじゃが
アミネラは今どこに居るんじゃ?」
「は、はい。
3年前の個人依頼の件で
来てくださったのですね!
アミネラ様は、町から10km先の
アダヴィダ村にいらっしゃるはずです!」
「わかった。アダヴィダ村じゃな?」
「はい!今から
馬車を手配させていただきますね!」
「いらぬわ、自分で行った方が早い。」
最近の馬はとろくさいからの
妾が小走りした方が早いわ。
「はい!
失礼いたしました!
では、お気をつけて!」
そのままアダヴィダ村に向かう。
「あら♡ママ〜♡久しぶり〜♡
会いたかったわ〜♡」
村に着いてすぐにアミネラが
迎えに来て抱きついて来た。
3歳くらいの男の子を連れてる。
「おかあさん、このひとだれ〜?」
「エクルム君のお婆ちゃんよ♡
ほら♡エクルム君♡
お婆ちゃんに挨拶は?」
「おばあちゃん?
なんでおばあちゃん
なのにシワがないの?」
3歳くらいにしては
よく喋れるし褒め上手じゃな。
まぁ、本当の事を言ってるだけじゃが。
「そなた、最近、
冒険者活動してないそうじゃの?」
「え〜♡1万年以上戦って
ばかりだったんだから♡
10年ちょっとくらい
結婚生活を楽しんだって♡
いいじゃない♡」
このバカ娘が怠けよってからに…。
結婚相手の顔すら妾に
見せずに結婚しよって…。
「結婚相手はどこじゃ?」
「あそこの紳士もどきの中年よ♡」
アミネラの指を指す方向には
論外なくらい弱っちそうな男が
赤子を抱いていた。
「貴様ふざけておるのか?
あんな男とくっつきおって…。
だから孫があんなに弱かったのか!」
妾は怒りの表情でアミネラを睨む。
「ママ…それ以上言ったら
私…怒るわよ…。」
アミネラも妾を睨む……。
バスンッ!!!
アミネラに殴りかかるが
ダークネス・アンノウンで
妾の拳を受け止められる。
村人達の視線が妾とアミネラに向けられる。
……………。
「まぁ、腕は落ちてない様じゃな。
妾の魔法で全盛期を
維持してるおかげじゃがの。」
「ママこそ
ちょっと鈍ったんじゃない?♡」
「馬鹿を言うな、手加減したわ。」
まぁ、6割くらいのパワーじゃな。
「おかあさん!いまのなに?
もっかいやって!」
「今のはちょっとした挨拶だから
これ以上しなくてもいいの♡
これから先に進めたら、
お互いただじゃすまないもの…。
そうでしょ?♡ママ?♡」
「調子のいいヤツめ、強がりよって。」
もし、本気で戦ったら妾が勝つ。
かなりの魔力と体力を消費するだけじゃ。
「ところで、妾を呼び出した
用件はなんじゃ?」
「息子を助けて欲しいの。」
「息子?どこを怪我してるんじゃ?」
「違うわ…この子じゃなくて
私の夫と一緒に居る子よ。」
弱っちそうな男と話しているのは
身長3mくらいのミノタウロス…
まさか!!
「あのルヴィネの夫か!
あやつ!なかなかやるの!
ミノタウロスと妾達の血が入った
人間のハーフが生まれたら…
そうとうな戦力になるやも知れぬ!」
「今、主人が抱っこしている子が
ルヴィネちゃんの
娘のミローナちゃんよ♡」
もう生まれていたか!
これは期待出来るの!
幼少期から妾が鍛え上げれば
とんでもない化け物になるに違いない!
伸びしろは無限大じゃ!
こんなに心踊るのは数100年ぶりじゃなー!
「いいじゃろう!
幾らでも治してやる!」
「ありがとう♡ママ大好きよ♡
ついでに主人の玉も治して欲しいわ♡」
アミネラがほっぺたを
すりすりして来た。
全く…調子のいい奴じゃ…
機嫌がいいから玉でも何でも治してやるわ!




