51話 神様に感謝
ルヴィネが依頼に向かって5日目
僕の怪我はかなり治ってきて
そろそろ仕事にも復帰出来そうだ。
「やっほー!みのたーん。」
ルヴィネが突然馬小屋に入って来た。
僕が前にあげたセーターを着てくれてるが
身体中擦り傷だらけだ。
「ルヴィネおかえり!
依頼大変だったんだね…。
無事に帰ってきてくれて
本当に良かった!」
「ああ、これは依頼の傷じゃなくて
今朝に修行してた時の傷なんだ。」
修行?これ以上どうやって強くなるんだろ?
「みのたんのセーター暖かくて
着心地最高だな〜
ありがとう、みのたん!」
「気に入ってくれて良かった!
また新しい服作ってみたから
受け取ってくれるかな?」
「あ、うんうん!ありがとう!
あと新しい下着とかも作ってよ。」
「え?え!?」
不意を突かれて戸惑う。
僕の顔は表情が出にくい構造だけど、
多分かなり恥ずかしい
表情になっていただろう。
「冗談だって、可愛いやつめ!」
ルヴィネが悪戯をした子供の様な
笑顔で僕に近づいて来た。
「私もみのたんにお礼しないとな。」
ルヴィネが僕の
手のひらに小さな箱を置いた。
「あ、ありがとうルヴィネ。
嬉しいよ、開けてみていいかい?」
「もちろん!」
パカッ
………………
「ルヴィネ?これって?」
箱の中には指輪が入っていた。
「大変だったぜ
みのたんに合いそうなサイズを
特注で注文してみたんだけど
受け取ってくれるか?」
「ルヴィネ…本当に僕なんかで
いいのかい?」
「逆にみのたん以外に誰がいる?」
まるで夢を見ているかの様だ。
夢なら永遠に覚めないで欲しい…。
「ルヴィネ!好きだ!好きだ!
僕もルヴィネの事が大好きだ!」
ルヴィネを抱きしめる。
「受け取ってくれるって事でいいんだな?」
ルヴィネが顔を赤らめながら
上目づかいで僕を見る。
そのままゆっくりと唇と唇を近づける。
……………………
ドォン!!!
馬小屋の外に何かが落ちて来た。
衝撃で土の地面がエグれてる。
「ヤスミ…ジカン……オワリ…。」
黒い人型の塊が現れた。
ものすごく恐ろしい気配を感じる。
「えー、今いいところだったのに
空気読んでくれよ〜
ダークネス・アンノウンドール君…。」
ドォン!
ドォン!
ドォン!
さらに3体ほど黒い塊が降ってきた。
それぞれ人型や魔物の様な形をしている。
「…ヤスミ…オワリ……。」
「あーわかったよ!わかった!
行けばいいんだろ!
みのたん!また後で来るからな〜。」
ルヴィネはそう言って馬小屋から出た。
「ソノママ…シュギョウ……イク…。」
「馬鹿野郎!せっかくみのたんが
編んでくれたセーターが
ボロボロになるだろ!
一旦家で着替えさせろ!」
ルヴィネと
ダークネス・アンノウンドール君達は
そのまま去って行った。
個性的な友達がいるんだな〜
ミノタウロスの僕に
プロポーズするんだから
別に不思議じゃないか…。
それにしても、
僕はなんて幸せ者なんだ…。
ルヴィネと出会わせてくれた
神様に感謝しないとね。




