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5話 ルヴィネ

やっと見つける事が出来た、

あの生物の雌に、

ペラペラめくれる道具を見せながら、

適当なところに指を差したら、

雌がかなり驚いたような表情をして、

しばらく固まって動かなくなった。

そらそうだ。

だいたいの生物が他の生物と

遭遇した場合、

強い方が弱い奴を狩り、

弱い方は強い奴から全力で逃げる、

実力が拮抗している場合は、

戦って、運のいい方が勝つ。

この雌も、他の生物に

こんな行動をされたのは、

初めてだろう。


「じゃ…じゃあ、友達からで…」


顔を赤くしながら雌が鳴いた。


な、なんて言えばいいんだろう…

とてつもなく………可愛い……。

こんなに可愛い生物がこの世に

存在するとは……。

そしてとてつもなく嬉しい。

この鳴き声が、この道具の名前なのか?

今自分が指差している

部分の意味なのか?

それともその部分の意味に対する

こたえなのか?

それは、わからない…

でも、いつかわかるようになりたい…。


「ウォォォォォォ!!!」


嬉しすぎて、つい雄叫びを

上げてしまった。

そのまま、

調子に乗って薄い道具を1枚めくって、

他の場所を指差してみる。


……………………。


雌はこちらを哀れみの目で見てきた。


マズい………。

この部分にあまり良くない意味が、

あるようだ…。

この雌に嫌われるのは嫌だな……。




「ルヴィネ」


数秒、間を置いてから、

雌が自分自身に指を差して、鳴いた。

多分この雌の個体名だろう。

よかった、嫌われてはいないようだ。

ルヴィネか…それにしてもいい響きだ。


「ル……ヴィ…ネ…」


マネしてみた。


するとルヴィネは、にっこり笑った。

ああ、なんて可愛いんだ……。

出来ることならルヴィネと

一緒にずっと暮らしたい。


「葉っぱ」


ルヴィネが地面に落ちてる物に

指差して鳴いた。

多分、落ちてる物の名前だろう。


「ハ……パ…」


またマネしてみた。


それからルヴィネは、

いろいろな物を指差しながら、

いろいろな物の名前を教えてくれた。

心の底からルヴィネには感謝する。

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