表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/99

42話 磁石VS音速

ヤバい!ヤバい!

ルヴィネが崖に落ちて

特殊魔法を使う謎の巨大ドラゴンが

追いかけに行った!


謎の巨大ドラゴンが私達から離れたのは

ありがたいけど

いくらルヴィネでも自分の魔力だけで

あのドラゴンを倒せるか怪しい…。


「ギャエェェェ!!」


ルヴィネの心配してる場合じゃ無いわね…。

こっちには20m程のドラゴンが

まだ30匹くらい残っている…。


ジアータっていうウルツァイトも

ルヴィネ程強く無いみたいだし…

生き残ってる冒険者達は

皆パートナーが魔力切れ…

私の魔力はまだまだ余裕なんだけど…。

ロンズデーライトの冒険者と

その魔法使いってこんなに

貧弱だったのね…。


良かったわ…

ルヴィネが普通じゃ無くて…。

てっきりロンズデーライトの冒険者は

皆あんな化け物かと思ったわ…

もし、ルヴィネが他の冒険者と

パーティー組んだら化け物集団とか

着いて行けないもの…。


…………………

ってこの状況で皆、

貧弱とかシャレにならんわ!!!

全然良くないわ!!!


よくよく考えたら

私このドラゴン達を

10匹以上倒したと思うから

この武器があれば

1人でもロンズデーライトの冒険者より

戦えるのね…

私強ぇー……。



ガキンッ!!


ぐしゃっ!!


「よそ見をしないでくれるか…

君の事は結構頼りにしてるんだ。」


ジアータさんが私の後ろから

襲いかかって来たドラゴンを大剣で斬った。

というより潰した。

ギナナさんを左手に抱えたまま…

この人もさすがウルツァイトね…。


「ありがとう、ジアータさん

でも、私一応

非戦闘の魔法使いなんですけど…。」


「君が非戦闘の魔法使いなら

9割くらいの魔法使いは

非戦闘だよ。」


パッシュン!!


パッシュン!!


「ギュェェェェ!!」


ジアータさんの後ろにいた

ドラゴンの目を撃ち抜いた。


「今のは褒め言葉かしら?」


「ああ、もちろん。」


え?今のやり取り、中二病だけど

めちゃくちゃカッコ良くなかった?

ハードボイルドってやつ?


ちょっと頼りないけど

ジアータさんと一緒なら

何とかこのドラゴン達を倒せそう!



ヒュンッ!


「ぐあぁぁ!」


ジアータさんが何かに背中を裂かれた。


「ジアータさん!?」


バッサッサッサッサッサッ


小刻みに羽ばたく音が

聞こえる方向を見る…。


体長2m程のドラゴン……

やや人型に近い姿で

今まで見たドラゴンの中で1番小さい。


ヒュンッヒュンッヒュンッ!!


物理的にありえない程のスピード…

速すぎて残像が見える。

小回りもかなり効くみたい…。

あんなに速いドラゴンに

マグネットアンカーを当てる

自信はない…。


ジアータさんも背中の傷を見ると

もう、まともに戦えないだろう…

他のドラゴンもまだ5匹くらいいる…。


絶対絶命ね……。



5匹のドラゴンが一斉にジアータさんに

襲いかかる。


「ジアータさん!」


パッシュン!!


パッシュン!!


カンッ!カンッ!



マグネットアンカーを撃っても

目に当たらなかったら

鱗で弾き返される。




「うぉぉぉぉぉ!!」


ガンッ!ギンッ!ガンッ!


ジアータさんが大剣を振り回し、

ドラゴン達を叩き斬る。

さっきまで苦戦していたのに…

火事場の馬鹿力ってやつね…。

いつの間にかギナナさんも意識が回復して

ジアータさんが魔法スタイルに変身する。


「大丈夫だ!俺はまだまだ戦える!」


強がってはいるけど、

ヒール系の魔法じゃなかったら

背中の傷を見るに

長くは戦えないだろう…。


ヒュンッ!


真後ろから攻撃される気配がした。



どぉぉぉん!!


私の後ろすれすれで巨大な岩が飛ぶ。


「ギュェェェェ!!」


さっきの速いドラゴンが少し距離を

取った、右脚がもげている。

わかってたわよ…

私を後ろから襲う事は…

ジアータさんに後ろから攻撃した時にね。

せっかく速いんですもの

安全に後ろに回って攻撃したいわよね。

だからあらかじめ、

マグネットアンカーを近くの岩同士に

刺しておいて、そこに飛んでくるように

誘導していたのよ。


「私はルヴィネについて行くだけの

ただの金魚のフンじゃないわよ!」


素早いドラゴンにドヤ顔を向ける。


こうしてドラゴンにドヤ顔を

向けてられるのは、私の周りに

さっきと同じように

マグネットアンカーを周囲の岩に

仕掛けているから

私のアンカーはルヴィネのより

軽く作られていて、

持ち運びやすいから12本もある。

その内の10本で5セット仕掛けたから

どの方向から攻撃されても

返り討ちに出来るはず!

残りの2本はボウガンにセットしている。


火炎攻撃をされたらおしまいだけど

この素早いドラゴンは

おそらく火炎を吐けない。

ドラゴンの火炎の仕組みは

あらかじめDNAに簡単な火炎魔法が

プログラムされているからだ。


でもこのドラゴンはおそらく突然変異で

特殊型の魔法が使える個体になった。

多分、単純にスピードが速くなるように

自分自身を強化出来る魔法。

そうじゃないとあのスピードと

機動力の説明がつかない。

魔法は1個体につき1種。

さっきルヴィネと戦ってた個体も

変な魔法を使って、火炎は吐かなかった。



ギンッギンッギンッ!



他のドラゴン達はジアータさんと

戦っているみたいだから

ジアータさんがやられない限り、

私に火炎を撃ってくる事は無いだろう。

流れ弾とかは勘弁してね!


………………


しばらく、素早いドラゴンと

睨み合いが続く……。

ずっと同じところでホバリングして

私の隙を見せるのを待ってるみたいね……。

かといって、私もあのドラゴンが

攻撃して来ない限り、攻撃手段が無い…。


長い睨み合いで

(多分1分くらいしか経ってないけど)

頭がかゆくなって来た…。

でもこの状況で動くのは命に関わる。

ドラゴンの攻撃に反応が一瞬でも

遅れれば、即死だから…。


でも痒い…掻いたらいけないと思うと

余計痒くなる…。

仕方が無い…ドラゴンから

目を離さないようにして……掻いちゃえ!!


左手を頭に伸ばした次の瞬間…。



バギャンッ!!!



左手のマグネットボウガンが

弾けてバラバラになった。


「え?何!??」


素早いドラゴンを見てみる……

位置が微妙に変わってる…。


私の首めがけて超高速で

攻撃したんだ…。

今、この瞬間に頭を掻こうとして

左手を上げなかったら…

私の首は宙を舞っていたわ…。


でも、何でそんなに速く動けるのに

早く私を殺さないのか?


多分、今の攻撃は魔力を

溜め込んで一気に開放して

MAXスピードで攻撃して来たんだわ…。


ただ、私を見つめていただけじゃ

無くて魔力を溜めていたのね…。

また1分程すれば

今の攻撃がもう1回来る…

次はもう防げないわ……。


まさか魔物と魔法で

勝負する事になるなんてね…。


ジアータさんの方から音が

聞こえなくなった。

多分ジアータさんが

全部倒したんだろう。


あと30秒もすればあの攻撃が来る。


パッシュン!!


右手のボウガンから

後ろのジアータさんに向かって

アンカーを撃つ。


ドラゴンから目が離せないから

ジアータさんが今、どんな状態かは

わからない…。

でも、今勝つ可能性があるとすれば、

これしか無い。


「ジアータさん、ルール違反だけど

貸してもらえないかしら?」


…………………。


返事が無い。

喋れない程の傷を負ったのか?

この緊迫した状況で喋らない方が

いいと判断したのか?

もしかしたら、後ろのドラゴン達が

物音1つ立てないだけで

ジアータ組は全滅したのか?


どちらにしろ、ジアータさん達の

力を借りないと負ける。


素早いドラゴンの魔力の溜まり方を

見る限り、あと10秒程で

さっきの攻撃が来るはず…

でも、細かいタイミングがわからない…。



ジアータさんの方に

撃ったアンカーを回収する…

指輪が引っ掛けてあった。


次の瞬間…………………




グッシャン!!!!



素早いドラゴンが

私のすぐ目の前で岩に潰され

ぐちゃぐちゃになった。




そう、私にはドラゴンの

MAXスピードが見えた。


いや、正確には未来が見えた。


未来視×マグネットアンカー。


魔法アイテムは重複出来ないだけで

もともと使える魔法と合わせる事は出来る。

かなり体に負担がかかるし

魔法を習得出来る人も限られてるから

みんなやらないだけ。


それにしても

とてつも無い賭けだった…。


さっきジアータさんに向かって

撃ったアンカーにギナナさんの

魔法アイテムを引っ掛けてもらった。

ギナナさんの魔法アイテムは指輪型だった。

もし、アイテムがあの大剣だったり、

引っ掛けるのが不可能な物や

装備するのに時間がかかる

ものだったら、未来視を瞬時に

使えなかった。


そして、私はギナナさんの魔法を

正確に知らなかった。


さっき、ジアータさんが戦ってる時に

魔法を発動してから明らかに

反応速度が上がったように見えた。

反応速度が上がる魔法で

攻撃が少しでも見えたら

何とかなるとかな?って思ってたけど

まさか未来視とは…

さすがウルツァイトのパートナーね!


「ありがとうジアータさん!

ギナナさん!おかげで助かったわ!」


………!?!?


ドラゴン達がバラバラになった

死体がある……

その真ん中で、


ジアータさんとギナナさんが

倒れていた…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ