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38 話 白い紳士

ルヴィネが新しい依頼を受けに行って

2日程経った。

怪我はマシになったが、動くなと

言われてるので

編み物しかする事がない…。


ああ…ルヴィネが

また行ってしまった…

帰ってくる頃には

また、たくましくなって

帰って来るだろう…。

ルヴィネがどんどん遠くに

行ってしまってる気がする。

このままルヴィネは

僕の事を忘れるんじゃないか?

いや、もしそうなっても

ルヴィネが幸せなら僕はそれでいい…。


神様…どうか、ルヴィネが無事に

帰って来ますように…。


「やぁ、みのたん君

この前はお手柄だったね。」


突然、白いタキシードでスマートな

中年紳士が話しかけて来た。


「あ、あの…すいません

誰ですか?」


「あっはっは

みのたん君、面白いジョークだね

私だよ、マロニムさ!」


中年の紳士が爽やかに笑いながら

マロニムと名乗る。


「え?マロニムさん!?

冗談はやめてくださいよ!

体型からして

違うじゃないですか!?」


「まぁ、確かに

最高に面白いジョークのネタになるね

でも、これはジョークじゃないんだ

私はマロニムさ!」


「あ、同性同名って事ですか?」


「違う違う

私は正真正銘ルヴィネの父の

マロニムさ!」


爽やかに話す紳士からは

マロニムさんの面影は全くない…。


「な、何があったんですか?」


「いや、それがね

この前、娘にアレを

潰されてしまってね…

おっと失礼、

気を悪くしたなら謝るよ。」


アレって何だろ?


「それで少し落ち着いて

こうなったのさ。」


少しではない気が…。


「まぁ、話を戻そう。

みのたん君、この前はありがとう。

君が居なければ、私もレムタス君も

山賊から逃げられなかった…。

君は私達の勇者さ!」


「い、いえ…

僕はやるべき事をしたまでです。」


「そのやるべき事がなかなか

出来ないものさ。」


なんか調子狂うな…。


「ところで、みのたん君

娘のルヴィネと

お付き合いしてくれてる

そうじゃないか。

娘を渡すならば、私には

君を最高の紳士に

育て上げる義務がある。」


「え?」


「みのたん君、君は未だに

裸じゃないか紳士な服を着たまえ。」


「あの…僕に合うサイズの服が

無いんですが…。」


「君は裁縫が得意だろ。

材料は持ってくるから

私と同じ見た目の服を

自分で作りなさい。」


「あ、はい…。」


「怪我が治ったら

私のところに来てくれたまえ、

一緒に最高の紳士を

目指そうじゃないか!」


「あ、はい…。」


タキシードか…自信ないなぁ…。


「また会おう、アデュー。」


マロニムさんはクールに

去って行った…。


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