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37話 お花畑のスナイパー


地図を買ってキャメッションを

おんぶしてドラゴン・ヘルまで

真っ直ぐダッシュ!


「ルヴィネ!ちょっとストップよ!

多分もうすぐ危険な地域に入るから

回り道しましょう!

ってか速すぎて景色が見えない!」


「えー…回り道すんの?」


一旦ストップした。

そういえば、さっきから変な

お花畑に入っちゃったな〜。

お花がギンギラギンで

一面鏡みたいな場所……。


ビュンッギンッギンッ!


なんかヤバい!??

私は反射的に上にジャンプした

キャメッションをおんぶしている分

反応が遅れて何かがブーツに掠った。


周りは一面鏡のお花畑で

遮蔽物はほとんどない

このまま地面に着地しては

いけない予感がする。

20m先に直径4m程の岩があるが

真上にジャンプしたから届かない…


ちょっとヤバいから

いきなり、あれを使うか…。


私はそのまま魔法スタイルに変身して

さっきギルドから支給された

専用武器を使う。

長さ30㎝くらいの杭を

左腕につけた強力な

ボウガンで撃ち出す。

ボウガンの弦は特注で

3tくらいの力が無いと引けない。

さすがの私もこんな弦は引けないから

あらかじめ軽く傷をつけて

魔法で引っ張って弦を引く!

名付けて「マグネットボウガン!」


バッシュン!!!


マグネットボウガンで

偶然通りかかった、空を飛んでいる

巨大な鳥に向けて杭を撃ち出す。

ごめんな鳥!


グシャッ!


「グェェェ!!」


鳥の腹部に当たり、

貫通しそうになったが

杭が貫通する前に魔法で引っ張って

貫通しないようにコントロールした。


この専用武器の杭にも仕掛けがある。

鋭い杭の先に何かが当たれば

4本の返し針が展開される仕掛けで

さらに杭の内部には

私が傷をつけたパーツが前と後ろに

2箇所内蔵されている。

前を引っ張れば、返し針が中に収納され

後ろを引っ張れば、返し針は

展開されたままアンカーとして使える。


私は6本しか持って無いが、使った後

すぐに魔法で回収出来る。

名付けて「マグネットアンカー!」


私はマグネットアンカーを刺した

巨大な鳥を軸にして、振り子の原理で

20m先の岩の上に飛び乗った。


どぉぉぉん!!


巨大な鳥は苦しみながら、

そのまま地面に落下した。


「ちょっと!ちょっと!

あんた何してんの!?

何で岩の上に飛び乗ったの!?」


ああ、キャメッションが何が

起きたか全くわかってない…

私もあんまりわかってないけど。


「ほら、誰かに撃たれた。」


私は何かが掠って一部が溶けた

ブーツを見せる。


「撃たれた?

溶けてるじゃない!

大丈夫なの!?」


「ああ、足には当たってないから

大丈夫だと思うけど

あれを見てみ。」


私は地面に落ちて、もがき苦しむ

巨大な鳥に向けて指を刺した。


ビュンッビュンッビュンッ!


「グッ…グェェェ!グェェェ!」


銀色の花からビームが発射され

巨大な鳥の体がみるみる溶けている。

キャメッションが顔を

青くしながら見た…。


「この岩とあの鳥が

偶然居なかったら

今頃ああなってた…

キャメッションをおんぶしながら

また避けれる自信はないし…。」


「ちょっと!ここってまさか!

危険地域に

入っちゃってるじゃない!?

確かミラーフラワーとか

いう名前の花で、ビームで仕留めた

獲物の死骸の養分を吸い取るとか…。

てかどうやってこんな奥まで

入れたの!?」


「多分全速力で走ってたから

ビームに当たらなかったんだろ…。

ヤバいぜ…また全速力で走っても

加速する前にビームで黒こげだぜ…」


「こんな事になるなら

最後に美味しい物、町でいっぱい

食べといたらよかったわ…。」


キャメッションが諦めモードになった……。

巨大な鳥は完全に溶けて、

ミラーフラワー達は

私達が乗っている岩の下の方に

ビームを撃ち始める……。


「あれ?私達を直接撃って来ない?

こいつら所詮ただのお花なのね!

ちょっと助かったわ!」


「そうでもなさそうだぜ…

キャメッション…岩を見てみな…。」


下の方から岩がみるみる赤くなり

溶けていってる。


「うぁぁぁぁ!もう終わり!!

このペースだと10分程で

美少女2人の丸焼きの完成だわ!!」


「クリーミーな美少女2人を

じっくり強火で焼いてみました。

んー美味しいですね!」


「こんな時に下手くそな食レポ

再現しないで!」


まぁ、冗談は置いといて…

今の状況を整理しよう…

視界一面のミラーフラワーが

ビームを撃ってくるが

岩の上にいる私達に

撃ってこないって事は

花の構造上、上には撃てないらしい。

だから岩を地道にビームで溶かして

私達の逃げ場をなくすつもりかな?


ターゲットの位置は

おそらく、音とか振動で

確認してるんだろう。

ビームの光源は簡単な魔法か何かで

太陽の光を何倍にもして

反射してるとか?

この辺の魔物は簡単な魔法が

使えるとは聞いていた事あるけど…

植物はどうなんだろ?


「ちょっと!もう岩が半分くらいに

なったわよ!どうすんの!?」


キャメッションを無視して

ミラーフラワーを観察する……。


…………………。

「わかったぜ!」


私は下のミラーフラワーにでは無く

西の方向に向けて真っ直ぐ

マグネットボウガンを構える。


「わかったって!何がわかったのよ!

ピンチで頭おかしくなったの!??

バーカ!バーカ!」


キャメッションがむちゃくちゃ

言ってるが無視して

マグネットアンカーを撃ち出す!


バッシュン!!!


……………。


さらに反対方向に

マグネットアンカーを撃ち出す!


バッシュン!!!


……………。


「だから何やってんのよ!

バカルヴィネ!ちっぱい!!」


ちっぱいには腹が立ったので

キャメッションのアゴを掴む。


「ご、ごめんなしゃい…。」


「ほら、見てみな

ビームの数が3分の1くらいに

減っただろ。」


岩を溶かしている

ビームの数が減っている。


「ほ、本当だ…何で?」


「ミラーフラワーがビームを

出してるんじゃなくて

他に光を放つ花があって

その光を何倍にも増加させながら

反射させてるみたいだぜ。」


「そ、そうなの!?

てか何でわかったの?」


「ミラーフラワーが反射してる

光をたどって見たぜ

光を放つ花は1〜2km先に

あったから撃ち抜いてみた。」


「1〜2km!?

あんたよく1発ずつで当てたわね…。」


「多分あと1本だけだぜ。」


「じゃあ、早く撃ってよ!

ビームが減っても岩があと50㎝

くらいしかないのよ!」


撃てるならもう、撃ってんだよな…。


「最後の1本は3km先……」


「3km!?大丈夫!

ルヴィネだったら出来る!」


「しかも途中にデカい岩があって

撃てないんだよな…。」


3km程先にある光を放つ花の前には

巨大な岩がある。

岩の横に生えている

ミラーフラワーから反射して

こっちのミラーフラワーに光を

届けてるみたいだ…。


「南無阿弥陀、南無阿弥陀

南無阿弥陀、南無阿弥陀。」


キャメッションが本格的に

精神崩壊した…。


岩ももう30㎝くらいしかない…。

光を放つ花の近くのミラーフラワーを

潰しても、他のミラーフラワーに

反射しているため、

あんまり効果がない…

時間もない…。


「ルヴィネざーん!マジで助けてぇ!

あっつ!足が熱くなって来たぁ!」


キャメッションは半泣きだ…


「うるさいクッションだぜ…

安心しな…私達は助かるぜ。」


「え?」



バッシュン!!!


私は3km先の花に真っ直ぐ

マグネットアンカーを撃ち込んだ。


ギンッ………


途中で岩にブッ刺さった。


「ちょっと!やっぱり無理じゃない!」


キャメッションは持ち歩き用望遠鏡で

3km先の岩を見ている

いや、私に渡せよ!

目がいいから必要無いけど…。


バッシュン!!!


もう1発撃ち込む!


マグネットアンカーは

さっきの岩に当たるコースを外れ

岩の横に飛んで行く…


「もう!ぜんぜん違うところに

飛んでんじゃない!」


だからキャメッションうるさい…。


グインッ!


さっき岩に刺さった

マグネットアンカーに魔法で引き寄せて

コースを曲げる!

光る花の正確な位置は

ミラーフラワーに映っている!


ブシャ!!


花を撃ち抜いた!!

ビームが飛んでこなくなった。


「…え?助かったの?

こんなにあっさり?」


「ああ、助かったぜ!」


ひと段落ついたので

魔法でマグネットアンカーを回収する。


ガンッ


「えっふっ!!」


あ、回収する時に

間違えてキャメッションに

当てちゃった…。

気絶はしたけど

死んで無いからまぁ、いいか…


私は気絶したキャメッションを

おんぶしてドラゴン・ヘルに向かった。


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