34話 恐ろしいDNA
ルヴィネに彼氏が居るなんて!
先を越されてたなんて……
ショックだわ……
でも逆に言ったら、あんなワイルドな
女の子でも恋人を作れるなら
私にだってチャンスはあるわよね!
ポジティブに考えましょ!
昼に町の大工達に仕事を依頼して
そのままルヴィネの村に行く。
「ねぇねぇ!ルヴィネの彼氏って
どんな人?イケメン?」
村に行く前に彼氏の特徴を聞いてみる。
「勉強熱心で力持ちで私の師匠だぜ!」
ヤバい…かなり高スペックじゃない…?
どうやって
そんなイイ男捕まえたのよ…。
しかもあんたの師匠って化け物の
予感しかしない…。
でも、顔はイマイチなんでしょ?
あのアゴがスマートなデブと
同レベルなら許す!
「身長は3mくらいで
ちょーイケメンだぜ!
あ、間違えた牛メン…」
身長3m!?
もしかしたら、かなり好みかも…
だって私より身長高いもん……。
てか牛メンってなんだろ?
「で!その彼氏と
どうやって知り合ったの?」
「森でばったり会って
突然告白されたぜ!」
って事は冒険者なのかな?
てか、会っていきなり告白かよ…
そういう男は信じられないって
魔法学校の友達が言ってたなー。
「そろそろ村に着くぜ!」
遠くの方から小さな村が見えてきた。
「じゃあ、大工のおっさん達!
あの辺に身長3m以上の人間が
暮らせる家作っといて!
空き地だから!
何も言われないと思うけど
もしもの時はあの土地買い取るから!」
大工達はマジかよ…って顔で言ってる。
「ちょっそんな適当で大丈夫なの?」
「あの土地何十年も
放置されてるんだぜ!
特に誰も使ってるところ
見た事ないし。」
この子何をしてもアバウトね…
慣れてきたけど。
村に入ったら、ルヴィネは
ダッシュで牧場らしいところに向かう。
「みのたん!ただいま!
何!?その怪我!??」
ルヴィネが馬小屋に突っ込み
誰かに言った。
ルヴィネの彼氏は牧場で働いてて
久々に会ったら怪我してたのかな?
「ル、ルヴィネ…?」
………………。
「ルヴィネが…ルヴィネが
帰って来た!!
ルヴィネ!会いたかった…」
彼氏の声が聞こえてきた。
声は結構カッコイイわね…
感動の再会ってやつかしら?
ちょっとだけ中を覗いてみる。
……………………え?
確かに身長3m以上で…力持ちっぽいけど…
ミノタウロスじゃねーか!!
確かに牛メンだね!!
予想の斜め上に行ったわ!!
でも、魔物と付き合うって手もあるのね…
それなら私より身長高いの
いっぱい居るし!
……ヤバい…ルヴィネと一緒にいたら
感覚が麻痺してくるわ……。
しかも、あのミノタウロスに
ルヴィネが抱きついて
数十秒で寝ちゃった……。
自分より大きな物に抱きつくと
寝ちゃうってDNAに
刻まれてたりして?
てかあの子があのまま起きなかったら
私今日どこで寝たらいいの?
「あらあら〜♡
ルヴィネちゃんのお友達かしら?♡」
綺麗なお姉さんが話しかけて来た
金髪でルヴィネにそっくり。
ルヴィネのお姉さんかしら?
赤ちゃんを抱っこしてるけど
歳の離れた弟かな?
それともお姉さんの子供?
「あ、はい。
ルヴィネのパートナー(仮)の
キャメミールです。
ルヴィネのお姉さんとかですか?」
「あらまぁ♡お姉さんと
間違えられるなんて嬉しいわ♡
私ルヴィネの母のアミネラでーす♡
よろしくね♡」
え?えー!?お、お母さん!?
どんな魔法使ったら
そんなに若さを保てるの?
て事は、赤ちゃんは
ルヴィネの弟ちゃんか…。
「よ、よろしくお願いします…。」
「あなたルヴィネちゃんに村まで
連れて来られて、
寝床を教えてもらう前に
ルヴィネちゃんが寝ちゃったから
自分はどこで寝たらいいのか?
って思ってるわね♡
ごめんなさいね〜♡
うちの子が迷惑かけて♡」
「え?なんでそこまで
わかるんですか!?」
「あなた程の胸のサイズなら
揺れ方を見ただけで
何考えてるかわかるわよ〜♡」
え?この人何言ってるの?
可愛いけど怖い…。
でも最近ルヴィネにも私の胸を見たら
思考が読まれてるような
気がしてたから、本当に思考を
読まれてるのかもしれない…。
おっぱいの揺れ方で相手の思考が読める
DNAでもあるのかしら?
「多分ルヴィネちゃんは
明日の朝まで起きないから
今日は家に泊まっていきなさい♡
この村には宿もないからね♡」
「え、あ、ありがとうございます。」
ルヴィネのお母さんに
お家まで案内してもらう。
「な、な、なんじゃその巨乳娘は!?」
ドカァッ!
「ぐっはぁ!!」
家に入った途端おっさんが
セクハラ発言して来てアミネラさんに
膝飛び蹴りされて気絶した…。
さすがルヴィネのお母さん……強い…。
蹴られたおっさん
(多分ルヴィネのお父さん)は
見たところレニウム冒険者みたいだけど
レニウム冒険者を1発KOするとか
お母さん何者ですか?マジで…。
「ごめんなさいね〜♡うちの主人が♡
さっさ入って♡」
アミネラさんは何もなかったかのように
私を家の中まで案内した。
「じゃあ、今日はルヴィネちゃんの
お友達が来てるんだから♡
最高に美味しい料理を
作っちゃおうかな♡
主人は明日まで起きないと思うから
主人の分は作らなくていいわね♡」
あれ?この人…見た目に反して鬼嫁?
「あ、料理するなら赤ちゃんの
面倒私が見ますよ?」
「ありがとう〜♡頼りになるわ〜♡
でも本当にお世話出来る♡?」
「将来の為に赤ちゃんの
お世話の仕方を頭の中で
シュミレーションして来ました!」
「じゃあ、お願いしようかしら♡」
私はエクルム君を受け取り
シュミレーション通りお世話して
料理をご馳走してもらった。
「美味しかったです!」
「お口に合ってよかったわ〜♡」
「食器片付けますね。」
私が食器を片付けようとして
席を立った次の瞬間……。
ガタッ…
机の脚に足の小指を引っ掛けて
つまずいた。
「キャメミールちゃん!?」
ぎゅっ…
転けそうになったところを
アミネラさんにキャッチしてもらった。
私の巨体を支えるなんて
本当にパワフルママだわ…。
「ご、ごめんなさい…アミネラさん
大丈夫ですか?」
「…………………。」
アミネラさんから返事がない…。
ま、まさか!?
「アミネラさん!アミネラさん!」
揺さぶっても返事がない…
やっぱり…寝ちゃった…
なんて恐ろしいDNAなんだ…。
自分より大きな物に抱きつくと
寝ちゃうDNA……。
その上、力が強くてガッチリ私の
ウエストを離さない…
ただの主婦の力じゃない…。
エクルム君はさっき寝かしつけたから
しばらく、大丈夫だけど
レニウムのおっさんは床に伸びてて
目が覚める気配がない…。
アミネラさんも幸せそうな顔をして
寝ている…腕の力は
一向に弱まらないが…。
どうする…私はあんまり力が無いから
アミネラさんに抱きつかれたまま
移動は困難、助けも来ない…絶望的。
ガチャッ
「キャメミール〜居る〜?
すまねぇ〜
つい眠っちゃってた。」
ここでまさかの助け舟!
ルヴィネがドアを開けて入って来た!
「ルヴィネ!ちょうどいい所に来たわ!
アミネラさんが、私にハグしたまま
眠っちゃって離れないの!」
「何ぃー!私のクッションだぞ!」
今普通にクッションって言ったわね…。
「ほら、早く私をリリースして!」
「待ってろよ!私のクッション!」
ルヴィネがアミネラさんの
腕が絡んでいる
私のウエストに手を入れる。
…………………。
「あれ?おーい…ルヴィネ?」
まさか!まさか!まさか!
ルヴィネも私に抱きついて寝てしまった!
ヤバい!さらに負担が2倍に!
なんて恐ろしいDNAなの!?
私は美人親子に抱きつかれて
身動きが取れなくなった…。
仕方ないわね…こうなったら
やる事は一つ……
私もこのまま寝よう!
美人親子2人に抱きつかれたまま
その夜は割と安眠出来た……。




