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33話 やっぱりすごいな…ルヴィネは


…………………。

「な、なんだ…夢か…」


いつもの馬小屋で目が覚めた。

なんだか、ものすごく怖い夢を

見ていたみたいだ。

レムタスさんが山賊に襲われて

助けに行ったら、心臓を貫かれた。

そこから記憶がない。

まぁ、夢だったからどうでもいいか。

ん?首に変な黒い首飾りが

かけてある…なんだろ……?


それにしても馬小屋の

雰囲気がいつもと違うな…

………………………!!?

し、しまった!

寝坊してしまったみたいだ!

太陽が沈みかけている

もう夕方だ!!仕事をしないと!!


「うっ!」


体を動かそうとしたら全身に

激しい痛みが走る。

よく見たら全身包帯まみれだ。


「おい!みのたん!

まだ動くなって!」


左肩に包帯を巻いた

レムタスさんが、駆け寄ってきた。


「レ、レムタスさん…あれは夢じゃ

なかったんですか…?

僕は心臓を貫かれたのに

何で生きてるんですか?」


「確かに胸を怪我したみたいだが

心臓までは達してなかったんだろ

お前が生きてて本当によかったぜ…

ありがとな…みのたん。」


確かに胸にものすごい量の

包帯が巻かれているが

貫かれたわけじゃないようだ。

心臓の音もちゃんと……あれ?

音はするけど心臓っぽくない

音が聞こえるな……。


たったった!どんっ!

誰かが走って来て、僕に抱きついた。


「みのたん!ただいま!

何!?その怪我!??」


「ル、ルヴィネ……?」


…………………


「ルヴィネが…ルヴィネが

帰って来た!!

ルヴィネ!会いたかった…」


僕は両腕でルヴィネを抱きしめた。


「みのたん!どうしてこんな怪我

したんだ?誰にやられたんだ?

そいつぶっ倒すから!」


「ルヴィネ…僕の怪我は大丈夫だから…

しばらく僕から離れないで欲しい…」


僕は何言っているんだ……。

ルヴィネの足を引っ張るような事言って…

だが、これが本音だ

一瞬でも離れたくない……

このままルヴィネを離したくない…。


「みのたん、この村にみのたんも

住める家を作って一緒に住もう…

そしたら、毎日みのたんのいる

家に帰ってくるからな……。」


ルヴィネはそのまま僕を

ぎゅっと抱きしめて眠ってしまった。


「よかったな、みのたん

さっきルヴィネちゃんが

大工達を連れて帰って来て

早速、村の中に新しく家を作ってるぜ」


ルヴィネはこの短期間で

そんなに稼いだのか…

やっぱりすごいな…ルヴィネは


「レムタスさん仕事を休んで

ごめんなさい…左肩大丈夫ですか?」


「俺の肩は大丈夫だ

仕事にも問題ない。

お前は休んで怪我を治せ。

ルヴィネちゃんっという

最高の薬もいるんだしな。

俺みたいに逃げられるなよ!」


それはシャレにならないな…。


………………??

遠くの方にかなり身長が高い

ピンク髪の女の子が僕達を

眺めている。 誰だろ?

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