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22話 アグレッシブウルフ討伐

ふふふ……。

あのルヴィネとか言うガキを

アグレッシブウルフ討伐の

依頼に誘う事が出来た。


パートナーのニートルは、

俺がやろうとしている事を

感づいたようだが、

特に口出しする気はないようだ

こいつはそういう男だ

その方が俺的にも、助かるから好都合。

アグレッシブウルフ討伐の依頼は、

何度もクリアした依頼だが、

一応、保険としてニートルを

連れて来た。


この5人のパーティーで、

アグレッシブウルフのいる

山に向かった

町から約8時間で着く。


この山の名前は、

「アグレッシブロック」

山に住んでいる魔物のほとんどが、

アグレッシブで危険な山だ。

しかし、比較的安全な道を通ったら、

それ程危険ではない。


「なんか見た目は、普通の山だな。」


ガキが「アグレッシブロック」を

見て言った。

ああ、そうだ確かに

見た目は普通の山だ。

しかし、お前は数時間後に、

この山で泣き叫んで死ぬ。

想像するだけで興奮してきた…。


数時間山を登る。

俺が先頭を歩き、その後ろに

チタンの2人とニートル、

1番後ろがガキの陣形で進む。

ダイヤモンドの2人で前方と後方を

守りながら進む陣形だ。

魔物が少なめの道を通っている

たまに魔物が襲ってくるが問題ない。


この先を少し進むと魔物の

数がかなり多いスポットに

突っ込まなければ行けないのだが…、

そこが狙い目だ。


「この先に魔物がかなり

多いスポットがある。

一気に走って突っ込むぞ!

全員後ろを見るな!

後ろを見れば、

精神を乗っ取るデビルタイプの

魔物がいる可能性がある!

後ろを見なければ危害を加えられる

事はない!前方は俺に任せろ!」


俺はそう言って魔法スタイルに

切り替わる

もちろん精神を乗っ取る魔物なんか

この山にいない。


「行くぞ!走れ!」


俺が合図を出して一斉に走った。

チタンの2人は恐怖の顔をしながら

全力ダッシュでついてきてる。

ニートルは何度も通った道だから、

ぼーとした顔をしながら

小走りでついてきている。

ガキは若干不安げな顔をしながら、

ついてきてるが

少しワクワクしている様にも、見える。


道が開けた場所に出て

アグレッシブな魔物達が一斉に

襲いかかって来た。

俺は立ち止まらずに、

分身を前方に3体展開して、

一斉に剣撃を放ち、

魔物達の相手をする。


「すっげぇ!これがダイヤモンド

冒険者の戦いか!」


「ヤバいちん!

興奮してきたちん!ちん!ちん!

ちん!ちん!ちん!ちん!ちん!」


チタンの2人がうるさい。

特にアゴがスマートなデブ。

まぁ、それだけ俺の戦いが

素晴らしいという事か、

もはや芸術の域だな。

パーティーの全員が俺の素晴らしい

戦いを見ながら走っている。


そして1番後ろにいるガキの後ろに

5体の分身を出す。

その内の1体が

見ている映像を直接

俺の頭の中に送る。

ニートルが近くに居るから、

魔力の残量をほとんど気にせず戦える。


分身の内、4体がガキに斬りかかった。


スパンッ!


ガキは後ろを見ずに剣を抜いて

分身を4体同時に真っ二つにした。


「ちょっと!普通に何かが

危害加えてきたんだけど!

ナーバムルさん!?」


チッなんてガキだ…化け物め!


チタンの2人が後ろを

振り向きそうになった。


「お前達!後ろを振り向くな!

ルヴィネ!お前は精神を一部

乗っ取られたようだ!

だが、まだ症状は軽い!

もうすぐで安全な道に出る!

それまで絶対後ろを振り向くな!」


「えー!今の何かに後ろから

斬りかかられた感覚は、 幻なのか!?」


「そうだ!幻だ!無視しろ!」


そう言って残り1体の分身で

ガキを攻撃した。

剣で横向きにフルスイング!


ガキンッ


ガキは、ふっ飛んだ。


チッ当たる瞬間に

剣でガードしやがった!

だが、ガキはふっ飛んだ先に

あった崖に落ちていった。

確かあそこの崖は、かなり深くて

落ちたらまず、助からないだろう。

助かったとしても崖の下は、

アグレッシブウルフの縄張りと

聞いた事がある。

ガキの生存率は0%だ!

やったぞ!早速あのガキを

ぶっ殺せた!


そのまま走り続け、

魔物が追ってこなくなるところまで、

行って立ち止まる。


「みんな生きてるか?」


俺は後ろを振り向いて言った。


「あれ?ルヴィネちゃんが

いないぞ!?」


「ほ、本当だちん!ヤバいちん!

今から戻ってルヴィネちんを

探しに行くちん!」


あまりにも上手くいきすぎて

笑いが込み上げそうになったが

グッとこらえた。


「待て!今から戻っても

手遅れだ!

あれだけ後ろを振り向くなと、

言っておいたのに……

おそらく、あいつは後ろを振り向いて

しまったんだ!

なんて愚かな奴だ!

あいつには、才能があった!

だが、好奇心と言う、欲望に負け!

俺の命令に背いて死んだ……。

いくら才能があっても……

死んだら終わりだ!」


俺の迫真の演技!くぅ〜泣けるね!

喜びの涙が溢れ出てくるぜ!

こんなに気分がいいのは、久々だ!

神様は今、この瞬間の達成感を

与える為に、俺にあのクソガキを

引き合わせたんじゃないかと、

思うくらい清々しい気分だぁ!

あのクソガキの死体を

見れなかったのは少し残念だがな〜!

出来る事なら、バラバラにして、

頭蓋骨を自分の部屋に

飾りたかったぜぇ!

それを見る度に、今感じている

達成感を思い出すんだぁ!

アハハハハハ!!


「そ、それでも、もしかしたら、

まだ、助か……」


「やかましい!!

お前は、余計に仲間を危険に

晒す気か!?

この愚か者が!」


「す、すいません…」


「落ち込んでる暇はない、

日が暮れるまでに

山の中部にある小屋に行くぞ!」


チタンのクセに俺に意見しやがって!

清々しい気分が台無しじゃねぇか!

急がなくては、夜になったら

魔物がさらにアグレッシブになるから

さすがの俺も夜になったら危険だ。

山の中部にある冒険者の

寝泊まり用に建てられた

小屋に行き、


そこに一晩泊まった。



清々しい朝が来た。

天気が良くて、空気も美味い。

さらに昨日、不安の元も始末出来た。

最高の朝だ。


持って来た食料を食べてから

ニートルとチタン2人を連れて

アグレッシブウルフを狩るのに

ちょうどいい狩場に行って

依頼を完了したら夕方には、

町に戻る予定だ。


狩場に着いて、襲って来る

アグレッシブウルフを分身で

一気に狩る。

チタンの2人は、ただただ

ぼーっと見てるだけだ。

昨日のガキの事が

かなりショックだったんだろう。



「ワオォォォォォォォン!!!」



!?!?!?………。


少し離れた場所から、

馬鹿デカいオオカミの雄叫びが聞こえた。



タタンッ!タタンッ!タタンッ!

タタンッ!タタンッ!タタンッ!



どんどん足音が近づいて来る……。



ドガッシャン!!!!


「ぐへぇっ!」


周りの木をなぎ倒しながら、

体長10mはある

巨大なアグレッシブウルフが、

俺に体当たりして来た。

ついでに分身も巻き込まれ、全滅した。


俺の体は衝撃で宙に浮き、

地面に叩きつけられ、

背骨と右腕がへし折れた。


急いで左手で回復ポーションを

取り出そうとしたら、

巨大なアグレッシブウルフが、

すかさず俺の左手を噛みちぎった。


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


なんだこいつ!なんだこいつ!

見た事無いぞ!こんなサイズの

アグレッシブウルフは!?森の主か!?

誰か!助けてくれ!

早く左手を止血しないと死んでしまう!


「キサマ……ワガコ……

イッパイ…コロシタ………。

イッパイ!イッパイ!

コロシタァァァァ!!!」


巨大なアグレッシブウルフが喋った。


「うぁぁぁぁぁ来るな!来るな!」


「オマエ!キノウカラ!

イッパイ!ワガコ!コロシタ!

モウ…ワガコ!ホトンドイナイ!

オマエ!コロスダケデハ…

タリナイ!ニンゲン!ゼンブ!

コロス!!」


巨大なアグレッシブウルフは、

俺の胴体に噛みついた、

ミシミシと胴体に牙が食い込み、

内臓が潰されていく。


「ぐへぇぁぁ!!

た、助けろ!誰か俺を助けろ!

お前ら!何見ている!助けろ!

助けろ!助けろ!」


俺は涙と鼻水で、顔を

ぐしゃぐしゃにしながら助けを求めた。


「お前…何言ってんだよ」


しかし、チタンの冒険者は動かない。


「お前…昨日ルヴィネちゃんを

助けに行かなかったよな……?

いざ、自分が死にかけたら、

泣いて助けろだって!?

馬鹿行ってんじゃねぇ!

じゃあ!何で昨日ルヴィネちゃんが

まだ助かるかもしれなかったのに、

ルヴィネちゃんを助けに

行かなかったんだ!」


「ちくしょう!使えねぇチタンが!

おい!ニートル!早く!

そこのデブでもいい!助けろ!」


「……………………。」


「………………。」


2人とも黙って俺を

見ているだけだった。


「ちくしょう!ちくしょう!

ごんなどごろでぇ!!

じねるがぁ!じんでたまるがぁぁ!」



スパッ!



……ボトッ………。



何かが一瞬横切って、

巨大なアグレッシブウルフの

アゴが地面に落ちて、俺も地面に落ちた。


「………な…なんだぁ…?

がはぁっ!」


俺は血を吐きながら、

何かが横切って行った方向を見た。


金髪の髪をなびかせ、

そいつは立っていた。


「今、助けるからな!」


ル……ルヴィネ………


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