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14話 うっうぐぅぅ…

ルヴィネの故郷の村にたどり着いて、

僕の事を怖がる人々に、

挨拶をしていたら

ルヴィネの両親がやって来て、

ルヴィネのお父さんが突然、

大激怒してルヴィネにぶっ飛ばされた。


わけがわからない…。

ルヴィネのお母さんは、

僕に違和感なく接してくれた。

あとでルヴィネに何がいけなかったのか、

聞いてみたら、人間社会では

自分の生みの親じゃない人を

お父さんとかお母さんと呼ぶのは、

自分の結婚相手の親に言うものらしい…。


それは怒るよな………

僕みたいな醜い魔物に

自分の娘を嫁に

やる気にはならないだろう…。

ルヴィネは僕なんかには勿体無い。

ルヴィネは確かに僕に好感を

持ってくれているだろうが、

それは友達として……

いくらルヴィネでも僕なんかとは

結婚したく無いだろう…。

ルヴィネのお父さんにあとで

謝らなくては。


ルヴィネの両親への挨拶が済んだら

次は村長のところへ挨拶に行った

村長は震えながら苦笑いで


「よ、よよようこそ!

アダヴィダ村へ!」


逆らったら殺されるとでも

思っているのだろうか?

村長のズボンが黄色い液体で、

濡れている。


次はいよいよ牧場のおじさんに、

挨拶しに行った。


「おじさん!久しぶり!

突然だけど馬小屋貸して

くれないか?」


ルヴィネがおじさんに挨拶する。


「ルヴィネちゃん…まさか

それをうちの馬小屋に

住まわせる気…?」


牧場のおじさんは不満そうに僕を見る。


「え?ダメ?」


「ダメ。」


牧場のおじさんは、

僕の事をやっぱり警戒している。


「おじさんケチだな〜

じゃあ、今日は野宿だな。

行こうぜ、みのたん

村から出てすぐのところに、

いい岩陰があるから」


「ちょっと待った!ルヴィネちゃん!

なんでルヴィネちゃんまで

そいつと野宿するんだ⁉︎」


「何でって私だけ家で

ホカホカするわけには

いかないだろ」


おじさんは仕方がないなというような

顔をした。


「わかったよ!

年頃の女の子を野宿させるわけには、

いかねー!

馬小屋のスペースが空いてるから、

そこをしばらく貸してやる!

そいつ暴れたりしないだろうな!

暴れたら全力で追い出すかんな!」


「ありがとう! おじさんの

そういうところ好きだぜ!」


牧場のおじさんがルヴィネを見て、

少し赤くなる。

ルヴィネとは1年間一緒に、

野宿していたが、

あれはマズかったのだろうか?


「自己紹介が遅れました。

ミノタウロスのみのたんと申します。

馬小屋を貸していただける事を、

心より感謝いたします。

僕にも出来る仕事がありましたら、

何でも言ってください。

何卒よろしくお願いいたします。」


僕が深々と頭を下げながら、

自己紹介をしたら、

牧場のおじさんは唖然として、

しばらくフリーズした。


「お、おう、俺はこの牧場を経営してる

レムタスだ…よ、よろしくな」


牧場のおじさんことレムタスさんは、

ぎこちなく僕に挨拶してくれた。


そろそろ日が暮れてきた。

僕はレムタスさんに馬小屋へ

案内してもらい、

今日は素人に手伝える仕事はもう無いから

寝てろと言われた。

屋根がある場所で寝るのは初めてだ。


ルヴィネは一旦僕と別れて、

実家に帰った。

明日町に行って冒険者ランキングを

更新しに行くらしい。

そのあと依頼を何個か受けてから、

帰るつもりらしいから、

1ヶ月は村に帰って来ないらしい…。


怖い……ものすごく怖い……。

たった今この瞬間ルヴィネと

離れてるだけでも、

身を裂かれる思いなのに、

ルヴィネと1ヶ月も離れるなんて…

想像するだけでも恐ろしい…

そんなことを考えていたら、

真夜中になっても眠れなかった…。

すると馬小屋の中に誰か入ってきた。

レムタスさんかと思ったら、

ルヴィネだった。


「みのたん、起きてる?」


ルヴィネの声を聞くとさっきまでの、

恐怖がまるで嘘のようになくなった。


「うん起きてるよ」


僕は答えた。


「やっぱりな〜

みのたん私がいないと

不安で眠れないんじゃ無いかって

思ってさ」


「ルヴィネ…僕…怖いんだ…

ルヴィネと離れ離れになると思うと

怖いんだ…」


…………………。


「私もだよぉ、うっうぐぅぅ…

みのたんと離れたく無いよぉ〜」


ルヴィネが僕に抱きつきながら言った。

キャラ崩壊してて少しびっくりした。

ルヴィネも僕と離れ離れになる事が、

そんなに怖いのだろうか?


「私も頑張るからみのたんも

頑張るんだぞぉ!

私がいない間に

他の女の子に手出したら

許さないんだからなぁ〜!」


他の女の子どころか

ルヴィネにも手を出した事無いんだが…。


「わかったよルヴィネ

約束する、僕も頑張るよ」


「うん私も頑張るよ、みのたん…

みのたん…………………」


ルヴィネのセリフを全て聞き終わる前に、

僕は安心して眠りについてしまった。





翌朝…………………







ルヴィネは村にいなかった……。


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