10話 ウサギとカメ
みのたんと修行を始めてから約1ヶ月…。
私は少し強くなった気がする。
毎日毎日、朝から晩まで模擬戦に
付き合ってくれる。
みのたんは本当にイイ男だ。
最近、やっとみのたんの動きが
はっきり見えてきた。
何度か攻撃がかすりそうになった
事もある…、
まだ、1発も当てれてないがな!
全く…私は期待どうりの才能の無さだ!
才能がない分は努力で補う。
憧れの父の様に…
きっと父の努力はこんなもんじゃない。
もっともっと頑張らなくては!
あと、模擬戦の他には
みのたんに修行の為と説明して、
食料は自分で取ってくる事にした。
「駆け出しの森」は
安全で簡単に食料を取れるが、
簡単に倒せる魔物がいるというだけで、
簡単に倒せない魔物もいる。
強いわけではない、むしろ無害。
逃げ足がめちゃくちゃ速い
耳が3本のウサギ型の魔物。
体がめちゃくちゃ堅い
トゲトゲのカメ型の魔物。
名前は忘れたが
この2種がもっとも
「駆け出しの森」で狩るのが
難しいと聞いた事がある。
私はあえてこの2種しか狩らない事に
している。
昔父に
レニウム《5000位以上》の冒険者でさえ、
捕まえるのに手こずると聞いたが
さすがにそれはいいすぎだと思う。
最初こそ捕まえるのにかなり苦労したが、
みのたんのスピードに比べたら、
ウサギ型魔物はかなり遅い。
今では3分程あれば、
10匹は捕まえられる。
カメ型の魔物も片手剣で
1分程斬撃のラッシュを浴びせれば
何とか割れる。
片手剣が刃こぼれしそうで怖いが、
今のところ素人の肉眼チェックで
傷1つないから大丈夫だとは思う…。
飯を食ったら、
すぐに模擬戦を再開する。
最初は何度か、みのたんが
私の事を心配して。
ちょくちょく休憩を挟まれたが
私の体力も上がってきて、
みのたんも最近、休憩を挟もうとは
言わなくなった。
朝から晩まで動き続けても、
ほとんど息切れしなくなって来た。
もうちょっと強くなったら
冒険者ギルドで
ランキング更新しに行こう。




