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PandoraBox  作者: 恋熊
第2章 親愛を捻る狂喜《キョウキ》
9/68

prologue

 



 闇夜を舞う姿があった。


 それはシルエットしか分からず、少女の様な姿に見えた。


 しかし見た人はその美しさに時を忘れる事だろう。たとえシルエットだけであろうとも。


 その少女は何かから離れる様に空を駆けた。

 その少女が離れる何か、それを見てみよう。

 そこは、ただの住宅街の道路だ。


 ただし、それは、そこにある「ある物」がなければ……の話だが。


 それは人だった。

 いや、人ではなくなっていた。


 中肉中背のどこにでもいそうな40代くらいの男性。

 その男性が道端に倒れていた。


 体中に氷の結晶をこびりつけた、体中を氷で覆われた男性。

 その男性は死んでいた。

 死体だった。

 その死体の前には1人の少女。

 小学生ほどの背丈で、茶髪の髪をお下げにした快活な少女。




 死体の前には人間体の蜜柑が立っていた。

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