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第一話 歪みの果て


一昨日俺の親が交通事故で死んだ。残されたのは俺と幼い妹だけ・・・

もちろん、学生である俺がアルバイトに出たところでその稼ぎでは到底暮らしてはいけない。だからと言って、借金生活から逃げてきた俺達には頼る親戚もいない。(どうするんだこれから・・・)と途方に暮れていたそんな時

「奴」が見えるようになった・・・



第一話

歪みの果て



「おい!なにやってんだ!」バカでかい怒鳴り声が俺の耳を貫く。

「す、すいません・・・」

「ったく、今日の客に出す料理、全部ぶちまきやがって!!また最初からやり直しじゃねーか」

「ごめんなさい!次は気をつけます・・・」

「ったく、次やったらタダじゃおかねーからな!覚悟しとけよ!」

タタタっと足音が遠ざかる。どうやら先輩は行ってしまったようだ・・・

「・・・片付けるか・・」俺の名前は(ひじり)青春道の真っ只中をゆく高校2年だ。ひょんとしたことで両親を失い、残された妹と暮らす為、学校を休んでアルバイトに出ているのだが、なかなかうまくいかない。今まで通ったバイトは全部途中でクビ・・・どうやら今回も危なくなってきたな

・・こ・・ない・・い


!?・・・今のは??

なんだ気のせいか。何か聞こえたようなきがしたけど。

「さぁ、この散らかりを片付けないと」

俺はさっき自分が転んでぶちまけてしまった

「シチュー」の残骸を見て気合いを入れ直した。その時後ろから肩を叩かれた。

「よう、聖。お前またやっちゃったの?」

そこには友人の(つばさ)が立っていた。翼とは中学からの仲で、いつもドジな俺をかばってくれる俺にとっては憧れの存在だ。

「もうすぐ七時だぜ、いいのか?三枝ちゃん迎えにいかなくて??」

三枝(さえ)は俺の唯一の家族であり妹だ。歳は10で本人は俺に子供扱いされるのを相当嫌がっているが、今は俺のアルバイトが終わるまでは学童保育に預けている。

「あとは俺に任せて、お前は早く三枝ちゃんのところに行ってやれよ。」

「悪い、翼じゃああとは頼んでも・・・」

「いいから!いいから!さぁ早く行った!行った!」

俺は翼のおかげでバイトを早めに切り上げることが出来た。時間はまだ6時、学童保育までは20分で着くから、久しぶりに早く迎えに来たら三枝の奴、びっくりするだろうなぁ・・・


・・・こ・・ち・・に・・かい


?!な、何だ?!



・・こっち・・に・・こな・・かい




この声さっきも・・・


その時俺の視界のギリギリの範囲にコウモリのようなものが現れた。

「こっちにこないかい」

「うわ!?」

俺はそいつに驚き尻餅をついてしまった。

人のような姿をしているが赤い目、背中に6枚の黒い翼、人とは思えない肌の白さ・・・言葉では伝え切れない位異様なそいつが俺の前に立っていた。

はじめまして!皆さんは「ネクロマンス」と言う言葉を聞いたことはありますか??辞書で調べたところ、蘇生、反魂などの意味が出てきました。分かりやすくいうと、「死んだ魂をこの世に呼び戻す」ことです。この物語はそんな架空現象を題材にした話です。気が向いたら読んでみてください!

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