プロローグ1
――神界――
そこは下級神から最上級神まで様々な神がすんでいる世界。
俺ことコウ・ライトニングは神界にある自宅の屋敷の廊下を考え事をしながら歩いていた。
「親父何考えてんだ? 俺この間の指令から一週間経ってないんだが?」
「かなり重要な指令って事じゃないの?」
「多分……ってなんでてめえがいるんだ! 虹隼!」
俺が少し声を荒げながら振り向くとそこには赤髪でメイド服を着ている美女がいた。
この女性の名前が先程俺が言った虹隼。今は人型に変化しているが本来は不死鳥で俺のパートナーだ。
まあ、普段は人型で俺の部屋とかを掃除している。ちなみに料理は作らせない……死にたくないからな……。ホントは今日彼女は温泉旅行に行っている予定なのだが何故かいる。
「それはあんたの親父に呼ばれてね。ホントは温泉旅行でゆっくりするつもりだったのに……」
「それはなんか……すまん」
「いいわよ! あんたのパートナーなんだから」
「そうか……」
虹隼は最初こそ文句は言うが基本的に良い奴だ。
そんな風に廊下を歩いていると目的の部屋に着いた。
――コンコン
俺が二回ノックすると中から声が聞こえてきた。
「入ってこい」
「「失礼します!」」
俺達はそう言ってから扉を開け中にはいった。
部屋の中に入るとそこには複数の神がいた。
「あれ? コウじゃない! あなたも呼ばれたの?」
すると俺に気付いた黒髪の女性が話し掛けてきた。
「ああ。それとミウも呼ばれたんだな」
「ええ」
この女性の名前はミウ・ブラッディ。死神の女の子だ。ちなみに俺は光神でミウとは対極に位置する神である。対極の理由としては光神が光属性を死神が闇属性を使うからだ。
元々は闇神ってのが光神の対極だったんだがある代を境に死神に変わったのだ。
「瘋瑠さんもお久しぶりです」
「久しぶりだねコウ君」
俺はミウの後ろにいる瘋瑠という執事服の男性に挨拶をした。彼はミウのパートナーで八咫烏。そして俺の料理の師匠である。料理が壊滅的な虹隼と違いとても上手い。
ちなみに俺とミウは交際をしていて親公認だ。対極に位置している神だが死神と光神は比較的に友好的な関係を築いている。そのため死神と光神が交際をする事は珍しくない
「それで用事は何だ? 親父……」
「わざわざコウまで呼ぶってどういう事? 父さん?」
俺とミウは自分達を呼び出したそれぞれの父親である「レイ・ライトニング」と「デス・ブラッディ」に尋ねた。
「コウとミウちゃんへの用事というのは高校についてだ」
「ミウとコウ君にはある高校に入学してもらおうと思ってね」
それを聞き、俺とミウは大変な事になりそうだと感じて盛大にため息をついたのだった。
久しぶりの投稿ですので描写が上手くかけませんでした。
次回は二週間後にプロローグ2を予定しています。
プロローグ2が終わると学園生活スタートとなります。
では次回にあいましょう!