表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編

sexless maniac

掲載日:2013/08/31

 



「きみは、何をいつも考えてるの?」

 僕は問う。いつも柔らかくきみは笑って。

「何も?」

 きみは誤魔化す。僕は蚊帳の外だよね。

 彼女とも、彼とも言えない、きみ。僕は出会って一年経ったけど。僕は未だきみの本名さえ知らない。

 スリムな体、美しい華奢なフォルム。ふんわり顔と頭を覆う可愛らしい巻き毛の毛先。

「きみは、笑うばっかりだね」

 ふふふ。立てる声は低くも高くも無い。透き通る、鈴の余韻。

「僕はさ、きみがまだ男か女かもわからないのだけど」

 僕が告げると。

「そんなに気になるの? たかが性別が?」

 厭味を見せず、そこには針も棘も無い。一刺し二刺しされるような言葉なのに。

「ねぇ? そんなに重要?」

 面白そうに。揶揄するように。それに痛みを伴わない。ましてや負い目や恥など。

 むしろ快感さえ付き纏う。きみの笑顔は艶やかで。気にならないと言えば嘘にはなる。

 だがそれはこの空間に比べたら、矮小な問題だ。性別も年齢も本名すらも知らないけれど。




 僕はきみを愛してる。

 それは性別も人間性さえも超えて。


 僕の大切な真実の愛。







   【Fin.】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ