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7th~世界守護の七人~  作者: 飛河
7度目の正直・編
2/23

7度目の目覚め①

練習作です

「あれ・・・?」


目覚めれば、暗闇

自分がどこにいるのかも把握できないほどの黒

ただ、自分が寝ているというのは感覚でわかった


視線を動かすが何も見えないので、何度か瞬きを繰り返してみる

暗闇に慣れてきたのか視界が少しハッキリしてきた

「ボクの部屋、だな。多分」

妙に高めの声に違和感を覚えたが、見知った部屋にいることで安心する

しかし、自分はどうして寝ているのだろう

寝る前は何をしていたのか、まったく思い出せない


本当に何をしてたんだっけ?


深く考えると頭の中でチクリとした痛みが走る

原因は何なのかも分からないので、一旦考えるのをやめる


さて、起きてみないとならないなと身体に力をいれるが反応しない

「なんだ?手も足も動かない、まるで地面に押さえつけられてるみたいだ」

気ばかり焦るが一向に反応してくれない、本当に困る

身を捩ろうとしても動けない、唯一動くのは首だけのようだ

なので状況確認のため左右に回してみる、下には向けないようで諦める

左側に視線を向けたとき、暗闇の中でもはっきり見えるものがあった

「やあ、いたのかい」


「ええ、控えておりましたよ」

よびかければ、はっきりとした声で答える者が一人立っていた



「それで、ボクは何で寝てるんだっけ?」

凛とした姿勢で立っている女性に尋ねる、ついでにじっと観察する

メイドのお姉さんだ、どこからどうみても隙無しのメイドさんがいる

「転生、したのでございますよ」

ちょっと冷たく言われてしまった、少しゾクゾクした

「え?転生だって!?ということは失敗したのかい?」

「はい、都合6回目の失敗です」

それを聴いて、思わずうめき声をあげてしまった


「でさ、今の状況は?ボクはなんで動けない?ついでにあれから何年たってる?」


「一つづつお答えします、まず前回より約一千年すぎております。

更に、6度目の再世の為に世界の融和はほぼ完璧に済んでおります。

それから・・・・・・」


「それから?」


「あなたの姿は、こうなってます」

そう言って彼女はどこからか大きな姿見を出す

視線を合わせた先には、ひ弱そうで可憐な少女の姿が

「なんだぁ、コレ!!」

大きな声を出せば甲高い、どうやら冗談ではないようだ

叫んだ拍子に上半身も勢いづいて跳ね上がった

ゴンと、いい音がする。跳ね上がるついでに鏡へ頭突きまでしてしまった

「いったぁ、夢じゃあないんだな?」

「はい。現実ですよ」

ニコニコしながらメイドさんが言う、何でそんな嬉しそうなんだよ

「もっと詳しく説明してくれないか?フラウナイト」

「ええ、ユキノ様」

よく、理解は出来てないがどうもボクは七回目の生を受けたようだ

話を作るのは難しいものです

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