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『ホームレスヒーロー。』  作者: あああ
第二章 Family memories ~紅と白の咆哮~
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 プロローグ

 

 この世の中には、結果が全てだという人間と、結果までの過程が全てだという人間が存在する。

 俺は当然、前者の意見だった。

 なぜなら、過程が良くても結果が伴わなければ、結局のところ人は納得しないからだ。

 確かに自分で過程を選択し、その道を進むことには大きな意味があるのだろう。

 しかし、過程だけでは納得できないことが、この世の中には山ほどある。

 例えば、『生きる』という過程の先に、『死』という結果が待ち受けていたならどうだろう。

 どれほど信頼を得ていようと、どれほどの地位や名誉を持っていようと、最終的には全てが土に帰って行ってしまう。

 何の意味も無くなってしまう。

 それで本当に納得ができるのか。

 ならば人間は、何のために生まれて、何のために生きるのだろう。

 『生きる』という過程の先に『死』が待ち受けているのならば、人間は死ぬために生まれてくることになる。

 そこに意味は存在するのか。

 このことは、『生』と『死』だけではなく、人と人との『出会い』と『別れ』にも同じことが言える。

 人間誰でも一人では生きていけない。

 当然だ。

 なぜなら、一人なら生まれてくることさえできないからだ。

 だとすれば、必然的に人と人は出会う。

 そして、出会いがあれば別れが来る。

 ならばなぜ、人間は出会うのだろう。

 なぜ、別れると知っていて、出会い続けるのだろうか。

 『出会い』という過程の先に、『別れ』という結果が待ち受けているのならば、人と人は別れるために出会うことになる。

 そこに意味なんて存在するのか。

 どうせ失うくらいなら、最初から抱え込まなければいい。

 どうせ別れるのならば、最初から出会わなければいい。

 そうすれば傷つくことも、涙を流すことさえなくなって良いじゃないか。

 ……そんな俺の臆病でひん曲がった考えは、大事な友との別れで、一変する。

 この世の中に意味のないものなんて存在しない。

 全ての出会いに、全ての別れに、意味は現れる。


 これは十七歳の真冬の物語。

 小さな星の小さな島の小さな街で起きた、誰にも望まれない、小さな奇跡の物語。





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