表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新世紀宇宙戦争  作者: 007
第4章 暴露
88/158

試練の炎、帝国の誇り

帝国歴1500年4月6日、夕刻。神聖旭日連邦帝国首都地球、首相官邸の大ホール。アリス総理は、緋色の正装に身を包み、記者会見の壇上に立つ。隣にはエイン外務大臣が、銀髪を揺らし、碧眼に決意を宿して控えていた。ホログラフスクリーンには、ノクティア・オルドが命懸けで確保したガフラヤサタの資金ルート証拠が映る。

アリス総理は、天の川銀河全域に生中継される会見で、声を上げる。「天の川銀河の民に告ぐわ。ナタアワタ共和国は、中立を装いながら、ガフラヤサタ連邦に資金と資源を流してる。このデータが、その証拠よ!」だが、担当官がデータチップをスクリーンに接続した瞬間、端末が火花を散らし、爆発した。担当官が血を流して倒れ、ホールが悲鳴に包まれる。データは巧妙に偽装され、爆発装置が仕込まれていたのだ。天の川銀河全土にその醜態が生中継され、記者たちが一斉に叫ぶ。「総理、これは何!?」「小細工か!?」アリス総理が震える声で言う。「会見を…中止するわ。すぐに調査を…」

だが、時すでに遅し。天の川銀河の世論は、神聖旭日連邦帝国の『小細工』を声高に非難した。「ナタアワタの爆破は神聖旭日連邦帝国の仕業だ!」と糾弾する声が広がる。ナタアワタ共和国、エクレール大統領が記者会見で微笑む。「神聖旭日連邦帝国の会見、見たわね?彼らの偽装データは、30万人の犠牲の爆発の証拠にもなるわ。ナタアワタ共和国は被害者よ!」ブライス補佐官が隣で微笑むが、その目に感情は薄い。ガフラヤサタ連邦、ゲルマヴァルド統合政府議長が会見で吼える。「神聖旭日連邦帝国の愚行が、天の川銀河の平和を脅かす!ナタアワタの惨劇は、神聖旭日連邦帝国の陰謀だ!」ホログラフにアリス総理の会見の爆発が映し出され、世論を煽る。

この事態に銀河連邦元老院は即座に動き、調査団再派遣とガフラヤサタ制裁の決議を撤回した。帝神聖旭日連邦国、ゼンメホ、ケタサカの大使が反対するが、ブレクティア同盟の大使が激しく非難する。「我々の代表2名が死に、30万人が犠牲よ!神聖旭日連邦帝国の責任は明らかだわ!」他の加盟国が賛同し、決議撤回が確定された。

神聖旭日連邦帝国国内の連邦議会の『反アリス派』も、これを受けて動き出す。議場で議員が叫ぶ。「アリスの失態が、神聖旭日連邦帝国の名誉を汚した!総理は辞任すべきよ!」世論もアリス総理非難に傾く。エイン外務大臣が会見で声を上げる。「この期に及んで総理を非難するなんて、許されないわ!神聖旭日連邦帝国の正義は、私たちが守る!」

だが、天の川銀河と神聖旭日連邦帝国の世論は冷たく、神聖旭日連邦帝国は孤立を深める。唯一の救いは、ゼンメホ帝国の女帝アナスタシアとケタサカ王国の女王エルシアだった。女帝アナスタシアが声明で「神聖旭日連邦帝国への信頼は揺らがないわ。真実は必ず明らかになる。」と発表。女王エルシアも演説で「ケタサカは帝国と共に立つわ。誇りを信じる!」と発表し、二人の支持が、神聖旭日連邦帝国に希望を灯す。


神聖旭日連邦帝国首都地球の首相官邸執務室、アリス総理は窓の外の夜景を見つめる。エイン外務大臣がそっと近づき、言う。「アリス、貴女は悪くないわ。世論は…私がひっくり返すから。」アリス総理が微笑む。「エイン、貴女がいるから、私は戦えるわ。アナスタシア、エルシアも支えてくれる。けど…この闇、深すぎるわね。」エイン外務大臣が手を握る。「どんな試練も、共に乗り越えるわ。アリス、貴女は私の…大切な人よ。」アリス総理が頷く。「ヴァレリアが証拠を追ってるわ。次の戦い、必ず真実を暴くわ。」ナタアワタの闇は深い。エクレールの洗脳、ブライスのクローン、シュヴァルツの刃が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国は資金ルートを追うが、ガフラヤサタの真の計画に気づかず、世論の非難に追い詰められる。だが、アリス、エイン、ヴァレリアの絆は、試練に立ち向かう光となる。天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は真実を掴む一歩を踏み出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ