足場固め
神聖旭日連邦帝国が成立した事により、人類はその叡智を結集し太陽系全域進出に本格的に取り組む事になった。だがその前に取り組むべき課題が山積していた。その中で特筆すべき事項は、何と言っても荒廃したアフリカ大陸と新世紀最終戦争で徹底的に破壊されたヨーロッパの復興だった。その為に神聖旭日連邦帝国は叶総理の陣頭指揮の下に、その2点を最優先事項として解決する事にしたのである。ある意味でどちらも旧ヨーロッパ合衆国の尻拭い的な事になったが、太陽系全域進出を目指す以上は地球上の問題を洗いざらい解決し、足場固めを行う必要があった。
まずは荒廃したアフリカ大陸の再生から、神聖旭日連邦帝国は取り組む事にした。叶総理は連邦議会にアフリカ大陸再生を動議したのである。それは連邦議会としても取り組むべきものと考えており、その動議は圧倒的賛成により成立した。叶総理はアフリカ大陸を復興させる為に、経済支援と移住政策を行う事にした。更にアフリカ大陸へ移住した人に神聖旭日連邦帝国政府が、経済支援を行う事も決まった。これによりアフリカ大陸の復興は進む事になったのである。
そうして叶総理はもう1つヨーロッパ大陸の復興計画も動議した。その内容はアフリカ大陸復興と同じだったが、効果的だった。経済支援を行う事により各種企業も発展していた。何せ神聖旭日連邦帝国成立により、地球規模での内需経済になったのである。経済連携協定や各種法律・条約に囚われる事も無くなり、市場は全面的に地球規模に拡大したのだ。汎ゆる概念が変わったのである。海外旅行は全て地球規模で国内旅行になり、全ての品物が国産となった。
この各種方針により神聖旭日連邦帝国の初期改革は順調に成功したのである。
あまり太陽系全域進出前に長引いても仕方無いので、バッサリと大まかな説明にしました。