解説 宇宙軍兵備紹介4
『宇宙強襲揚陸艦アグレイオン級
全長420メートル
最大幅130メートル
全高95メートル
速力
1光速巡航
ワープ航行により1000光年空間跳躍可能
武装
100ミリ光子力砲単装28基28門
VLS180セル
短距離防御ミサイル8連装発射機80基
近距離防御ミサイル21連装発射機100基
40ミリ光子力パルスガトリングガン80基
20ミリ光子力パルスガトリングガン100基
搭載機120機(航宙機60機・汎用人形機動兵器60体)
搭載能力
遠征隊3800名・降下艇40隻・歩兵戦闘車44輌・トラック88輌・兵站車輌32輌
同型艦200隻
神聖旭日連邦帝国宇宙軍連合艦隊の宇宙強襲揚陸艦である。200隻が建造され100個艦隊に2隻ずつ配備されている。命名は古代銀河語の造語で、[燃える空を斬り裂くもの]を意味する伝説の神馬の名に由来し、戦場への急襲と迅速な展開力を象徴する。艦級として古代銀河語の造語で命名している。
宇宙強襲揚陸艦アグレイオン級は、惑星降下戦・拠点制圧・地表制空権確保のために設計された宇宙強襲揚陸艦であり、宇宙軍連合艦隊の所属ながら宇宙軍遠征隊の要である。航宙機、汎用人形機動兵器、遠征隊歩兵部隊を一括輸送・展開可能であり、宇宙と大気圏内の両環境における戦闘行動が想定されている。
宇宙軍連合艦隊の戦闘艦艇による絶大な支援のもとに、降下前に航宙機による制宙、同時に降下艇とバトルフレームで地表制圧という[三位一体]での戦法を展開し、迅速かつ強力な橋頭堡構築が可能となっている。
移動拠点としての機能もあり、作戦後も宇宙強襲揚陸艦アグレイオン級本体も惑星に降下し、一時的に前線基地として運用可能であり補給・修理・戦術指揮に対応する事が出来る。
汎用人形機動兵器アレストリア
全高18.7メートル
本体重量44.9トン
全備重量61.4トン
武装(標準仕様)
近接用光子力実体ブレード[シェルヴァイン]
遠距離用光子力パルスライフル[ブラストネイヴ]
支援光子力ミサイルポッド[ヴァルリス]
特殊光子力シールド[イオリアフィールド]
乗員1名
神聖旭日連邦帝国宇宙軍連合艦隊と宇宙軍遠征隊が統一運用する。バトルフレームは、光子力駆動を中核とした全領域対応型の機動兵器であり、神聖旭日連邦帝国宇宙軍の運用体系において重要な位置を占めている。艦隊戦における局所戦闘、制宙行動、対艦接近攻撃、ならびに惑星降下後の地上制圧任務を担う。航宙母艦および宇宙強襲揚陸艦に搭載され、宙域から地表までのシームレスな作戦展開が可能。搭乗型であり、高度に訓練されたバトルフレーム・パイロットによって操縦される。また操縦にはバトルフレーム専用に開発された、操縦支援AIが全面的に補助を行い、パイロットとAIのリアルタイムでの共闘が行われる。
艦隊戦運用としては航宙母艦より射出され、敵艦への直接攻撃、敵バトルフレームとの交戦、支援機能を担う。高機動・近接格闘戦型ユニットにより、複数機による集団戦術が効果的となっている。
惑星降下運用としては航宙母艦や強襲揚陸艦から射出され、大気圏突入とともに地表へ降下。地上戦闘においては遠征歩兵部隊の盾および突破口となり、支配領域を拡大する。
様々なバリエーションが存在しており、各種用途に応じて運用される。
アレストリアA1汎用型標準仕様。近中距離戦に対応。
アレストリアA2-H高機動型空間戦闘・回避性能重視、装甲軽量化型。
アレストリアA3-G重装型地上戦想定。脚部安定器装備、砲撃兵装強化。
アレストリアC0(コマンド)指揮官型情報収集・連携制御機能搭載。上級士官用。
運用思想としては人機連携戦術を採用している。[航宙機×バトルフレーム×艦隊火力]による三重展開を行い、バトルフレームはその中核をなす。
そして各バリエーションも含めてバトルフレームは統一規格化されていた。艦艇間での再配置・補修・兵装交換を円滑にするため、機体構造は完全モジュール式になっている。
武装はバトルフレーム専用に開発されており、近接用光子力実体ブレードは[シェルヴァイン]と命名されていた。光子粒子で加振された高振動の剣であり艦艇装甲も切断可能となっている。
遠距離光子力パルスライフルは[ブラストネイヴ]と命名されている。高収束型ビーム兵器であり惑星内の通常空間でも高精度を誇っている。
支援光子力ミサイルポッドは[ヴァルリス]と命名されており、小型高推進ミサイルである。多目標に対して同時にロックオン可能であり、どちらかと言えば攻撃よりも回避や体勢立て直しとして利用されている。
特殊光子力シールドは[イオリアフィールド]と命名されており、防御展開用である。展開中は動力炉である光子力コアの動力を最大限利用する為に、武装の発射は抑制される事になる。
技術の進展により大型兵器の小型化・高機動化が進み、従来の戦車や自走砲等の機甲車輌の役割を一手に担う形で誕生した。試作段階では惑星制圧用兵器に過ぎなかったが光子力多重防壁の実用化を契機に宇宙戦にも対応し、[空間と地表の垣根を超える兵器]として確立されたのである。』
広瀬クレア著
『神聖旭日連邦帝国宇宙軍史』より一部抜粋