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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第6章 開戦
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要塞の砲火、裁きの迎撃

同時刻、神聖旭日連邦帝国最辺境のオルフェウス宙域。戦略拠点防衛用巨大宇宙要塞エストラーデ・ヴァルハラ。直径120キロの巨大なリング構造が宙域を支配し、多層リング型防衛要塞の輪環が星々を映す。超巨大光子力破壊光線発射機が中心軸にそびえ、搭載航宙機800機とバトルフレーム400体が格納域で待機する。ガフラヤサタ連邦の対惑星ミサイルが接近し、要塞司令官リリアナ・ヴォイドは銀色の軍服で指揮卓に立ち、灰色の瞳に緊張を宿す。副司令官のセレナと技術士官のユリカが戦術マップを監視、要塞の武装が起動音を響かせる。

リリアナ司令官が声を上げる。「副司令官、技術士官、ガフラヤサタ連邦の対惑星ミサイルが、接近中よ!超巨大光子力破壊光線発射機の起動を急がせて!」

セレナ副司令官が答える。「司令官、起動シーケンスを開始しました。光子力コア、フルチャージ中!」

ユリカ技術士官がコンソールを操作。「司令官、要塞の超巨大光子力破壊光線発射機、蓄積率80%!搭載航宙機800機、バトルフレーム400体、発進準備中!」

リリアナ司令官がスクリーンに目を据える。「ガフラヤサタ連邦のミサイルは、ナタアワタ共和国での量子爆弾を上回る威力よ。要塞の武装、55センチ光子力砲3連装180基、30センチ光子力砲3連装240基、150ミリ光子力砲連装400基、100ミリ光子力砲単装800基、VLS5800セル、短距離防御ミサイル8連装発射機1400基、近距離防御ミサイル21連装発射機3100基、40ミリ光子力パルスガトリングガン4800基、20ミリ光子力パルスガトリングガン7500基、魚雷発射管1600門…全て待機!」

蓄積率が100%に達し、超巨大光子力破壊光線発射機が轟音を上げ、中心軸が光に包まれる。リリアナ司令官が命じる。「発射シーケンス、開始!光子力コア、最大出力!収束レンズ、展開!照準、ミサイル軌道ロック!」

要塞の輪環が振動し、光子力破壊光線が蓄積される。青白い光が中心軸を駆け上がり、収束レンズが輝く。リリアナ司令官が叫ぶ。「発射!」

超巨大光子力破壊光線が要塞から放たれ、空間を切り裂く青い閃光がオルフェウス宙域を照らす。光線は対惑星ミサイルを直撃、一瞬で蒸発させる。絶大な威力で宙域が震え、要塞の防衛輪環が光に包まれる。

リリアナ司令官が息を吐く。「ミサイル、撃破!要塞の武装、待機継続。」

セレナ副司令官が言う。「司令官、航宙機800機、バトルフレーム400体、発進準備完了!宙域の残骸、クリーンアップ中。」

ユリカ技術士官が頷く。「司令官、超巨大光子力破壊光線発射機、発射後15分のクールタイムに入りました。」

そこに国家指揮センターから通信が入る。「宇宙要塞ヴァルハラ、こちら国家指揮センター。アリス総理の命令で、宇宙軍連合艦隊5個艦隊をゲートウェイで送り込むわ!」

リリアナ司令官が答える。「国家指揮センター、こちら宇宙要塞ヴァルハラ。ミサイルは既に迎撃したから、それはひつよ…」

だが突如としてホログラフスクリーンに、ワープアウトし次々と接近するガフラヤサタ連邦の対惑星ミサイルを捕捉した。セレナ副司令官が叫ぶ。「司令官、波状攻撃です!ミサイルは推定200発以上!」

リリアナ司令官が前言を撤回。「国家指揮センター、援軍を急いで!超巨大光子力破壊光線発射機はクールタイム中よ!要塞の武装は全力攻撃!航宙機800機、バトルフレーム400体、全力出撃!」

航宙機アスベル、ドレヴァル、セリュアスが格納域から射出、多段加速式艦載機射出機トリニティ・キャノンで亜光速で展開する。バトルフレーム・アレストリアが降下し、宙域を進む。55センチ光子力砲3連装180基(540門)が咆哮、30センチ光子力砲3連装240基(720門)が追撃、150ミリ光子力砲連装400基(800門)と100ミリ光子力砲単装800基(800門)、VLS5800セルから短距離防御ミサイル8連装発射機1400基、近距離防御ミサイル21連装発射機3100基が発射、40ミリ光子力パルスガトリングガン4800基、20ミリ光子力パルスガトリングガン7500基、魚雷発射管1600門が全力で攻撃を開始する。

リリアナ司令官が叫ぶ。「要塞の武装、全力で迎撃!航宙機、バトルフレーム、宙域を死守するわよ!」

宙域が光と爆発に包まれ、ガフラヤサタ連邦のミサイルが次々と撃墜される。リリアナ司令官が通信で言う。「国家指揮センター、連合艦隊を急いで!ミサイルの波状攻撃を持ちこたえられないわ!」

ガフラヤサタ連邦の闇は深い。シュヴァルツ・シュトラックの刃、リアナ、ミカ、ソラの血が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国はナタアワタ共和国の裏取引を暴き、シュヴァルツ・シュトラックを追い出したが、ガフラヤサタ連邦の計画に迫れていない。だが、ヴァレリアの覚悟、エクレールの決意、アリスとエインの絆、アナスタシアとエルシアの支持は、試練に立ち向かう光となる。

天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は正義を掴む一歩を踏み出す。

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