開戦の先制、裁きの火蓋
神聖旭日連邦帝国首都地球、首相官邸地下の国家指揮センターの暗い部屋に、ホログラフスクリーンと戦術マップが青白く光る。アリス総理は緋色の正装で指揮卓に立ち、黒髪を束ね、穏やかな瞳に決意と緊張を宿す。エイン外務大臣は白の正装で隣に立ち、銀髪が光り、碧眼に愛と覚悟を漂わせる。閣僚のミリア国防大臣らが戦術マップを囲む。月面の宇宙軍総司令部とネットワークリンクが確立し、宇宙軍連合艦隊は準備が完了する。
アリス総理が声を上げる。「皆、ガフラヤサタ連邦のゲルマヴァルドが宣戦布告したわ。神聖旭日連邦帝国宇宙軍、戦闘態勢に突入よ。連合艦隊は即時展開よ!」
エイン外務大臣が頷く。「アリス、ナタアワタ共和国のエクレール、ゼンメホ帝国のアナスタシア、ケタサカ王国のエルシア、連合の絆は準備完了よ。」
ミリア国防大臣が戦術マップを操作。「総理、宇宙軍連合艦隊は待機中です。ケタサカ王国の侵攻への反撃も準備完了です。」
だが突如として、国家指揮センターに緊急通信が鳴り響く。通信士官が叫ぶ。「総理!最辺境のオルフェウス宙域に、ガフラヤサタ連邦の対惑星ミサイルが接近中です!戦略拠点防衛用巨大宇宙要塞エストラーデ級のヴァルハラが迎撃態勢に入りました!」
アリス総理が息を呑む。「ガフラヤサタ連邦、先手を打ってきたわね…!で、ヴァルハラの状況は?」
通信士官が答える。「要塞の超巨大光子力破壊光線発射機を起動中です!搭載する航宙機800機、バトルフレーム400体が迎撃の為に発進しています!」
エイン外務大臣が言う。「アリス、ガフラヤサタ連邦のミサイル、ナタアワタ共和国の量子爆弾を上回る威力よ。絶対に死守しないと!」
アリス総理がミリア国防大臣に命じる。「ミリア国防大臣、大至急ゲートウェイで宇宙軍連合艦隊5個艦隊をオルフェウス宙域に送り込んで!ガフラヤサタ連邦に先手は許さないわ!」
ミリア国防大臣が答える。「了解です、総理!月面の宇宙軍総司令部に命令。宇宙軍連合艦隊5個艦隊、緊急発進!」
リリアナ総司令官が通信で叫ぶ。「こちら総司令部!ゲートウェイ展開、即時発進します!」
アリス総理が拳を握る。「エイン、皆、ガフラヤサタ連邦の闇、30万人の犠牲、リアナの血、ミカとソラの無念…ぜんぶ清算するわ。天の川銀河の平和、取り戻すわよ!」
国家指揮センターの空気が緊迫に満ちる。アリスとエインの視線が交錯、ホログラフスクリーンに対惑星ミサイルの軌跡が映る。銀河大戦の火蓋が切られる。
ガフラヤサタ連邦の闇は深い。シュヴァルツ・シュトラックの刃、リアナ、ミカ、ソラの血が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国はナタアワタ共和国の裏取引を暴き、シュヴァルツ・シュトラックを追い出したが、ガフラヤサタ連邦の計画に迫れていない。だが、ヴァレリアの覚悟、エクレールの決意、アリスとエインの絆、アナスタシアとエルシアの支持は、試練に立ち向かう光となる。
天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は正義を掴む一歩を踏み出す。