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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第5章 裁き
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戦雲の集結、裁きの前夜

帝国歴1500年5月16日、アリス総理のガフラヤサタ連邦への最後通牒演説から24時間が経過した。神聖旭日連邦帝国は戦争準備を着々と進めており、対するガフラヤサタ連邦も最後通牒を受け入れる気配を見せない。

天の川銀河の各星間国家は史上最大の銀河大戦が勃発すると確信した。一切の妥協を許さない絶滅戦争の可能性が高まり、天の川銀河の覇権を決める戦いが始まろうとしているのだ。天の川銀河全土に緊張が走っている。神聖旭日連邦帝国では宇宙軍総司令部が戦闘態勢に入り、宇宙軍連合艦隊の最終点検が急ピッチで進んでいた。ナタアワタ共和国、ゼンメホ帝国、ケタサカ王国との共同戦線構築を目指していた。

ナタアワタ共和国のエクレール大統領は、防衛網を再構築し、首都星系のエネルギー施設を警護。ゼンメホ帝国のアナスタシア女帝は、辺境星系に艦隊を配置し、ガフラヤサタ連邦との開戦に備える。ケタサカ王国のエルシア女王はガフラヤサタ連邦の侵攻に対抗し特殊部隊と地上戦力を増強し、ようやく単独でのガフラヤサタ連邦との戦争に解放される事になった。

一方ガフラヤサタ連邦の首都星系では、統合政府議長ゲルマヴァルドの命令により、艦隊が総動員され、ケタサカ王国への侵攻が加速していた。シュヴァルツ・シュトラックのネーベルは新たな拠点で次の攻撃を準備する。

銀河連邦元老院は混乱に包まれる。神聖旭日連邦帝国の最後通牒に賛同する星系は、ナタアワタ共和国、ゼンメホ帝国、ケタサカ王国を中心とした連合に集結。だがブレクティア同盟はガフラヤサタ連邦との裏取引を強化し、エリュシオン連合は中立を装いながら密かに支援、カルヴァリス連合は新たな兵器開発を進め、戦争の火種を広げていた。

天の川銀河の民は、史上最大の銀河大戦の足音を聞いていた。アリス総理の最後通牒演説が配信され、48時間の猶予が刻一刻と減る中、妥協の余地はもはや消滅していた。ガフラヤサタ連邦の孤立、シュヴァルツ・シュトラックの残忍な攻撃、ナタアワタ共和国の数万人の犠牲、リアナ、ミカ、ソラの血は、銀河全土に正義と復讐の炎を燃やす。この戦争は、単なる領土や資源の争いを超え、絶滅戦争の様相を呈する。どちらかが滅びるまで終わることのない、天の川銀河の覇権を決める戦いが目前に迫っていた。

ガフラヤサタ連邦の闇は深い。シュヴァルツ・シュトラックの刃、リアナ、ミカ、ソラの血が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国はナタアワタ共和国の裏取引を暴き、シュヴァルツ・シュトラックを追い出したが、ガフラヤサタ連邦の計画に迫れていない。だが、ヴァレリアの覚悟、エクレールの決意、アリスとエインの絆、アナスタシアとエルシアの支持は、試練に立ち向かう光となる。

天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は正義を掴む一歩を踏み出す。

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