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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第5章 裁き
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クローンの罠、裁きの絶望

ナタアワタ共和国、地下廃棄エネルギー施設核心部。ヴァレリア・セラフィム上級指揮官は光学迷彩の戦術装甲服で地下ホールに立ち、ノクティア・オルドのイリナ軍曹とセリス軍曹、ユリカ第55師団師団長、ゼンメホ帝国特殊部隊リーダーのアリシア、ケタサカ王国特殊部隊リーダーのカレンが戦術装備で続く。遠征隊とノクティア・オルドがホールを取り囲む。

ホールの中央に、シュヴァルツ・シュトラックのネーベル・ファウスト隊長が戦闘アンドロイドを従えて立っていた。黒い戦術装甲服、銀髪が揺れ、碧眼に冷笑的な光。ヴァレリア上級指揮官が光子力ライフルを構え、叫ぶ。「ネーベル!諦めなさい!貴女を逮捕するわ!」

ネーベル隊長が不敵に笑う。「逮捕?私を?どうやって?ヴァレリア、貴女の正義は笑えるわね。」

ヴァレリア上級指揮官が怒りを露わにする。「目の前で対峙してるのに、ふざけないで!ナタアワタ共和国の裏取引、30万人の犠牲、ブライスのクローン、エクレールの洗脳、リアナの処刑、量子爆弾…貴女を無力化してでも逮捕するわ!」

ネーベル隊長が更に不敵な笑みを浮かべる。「これでもかしら?」そして突然、プラズマナイフで自らの頭を斬り落とし、身体が崩れ落ちた。ホールが静まり、ヴァレリア上級指揮官達は狼狽える。

イリナ軍曹が叫ぶ。「ヴァレリア!何!?ネーベルが…自害!?」

突然、ホログラフが投影され、本物のネーベル隊長が現れる。黒い装甲服、冷笑的な碧眼。「バカね、ヴァレリア!今自害したのは私のクローンよ!貴女たちが遅すぎるから、シュヴァルツ・シュトラックはとっくにナタアワタ共和国を脱出してるわ!」

ヴァレリア上級指揮官が唇を噛み、拳を握る。「ネーベル…貴女、クローンで時間を稼いだのね!どこにいる!?」

ネーベル隊長が不敵に笑う。「ヴァレリア、貴女に私からの愛を込めたプレゼントをあげるわ。」スイッチを押すと、ホールの奥の巨大な筒に赤いカウントダウンが点滅し始めた。「30分よ。その量子爆弾が爆発すれば、ナタアワタ共和国の首都惑星は吹き飛ぶわ。愛する貴女にはまた会いたいから、頑張ってね。」ホログラフが消える。

ユリカ師団長が苦笑する。「ヴァレリア、貴女厄介なのに惚れられたわね。量子爆弾は30分…どうする?」

ヴァレリア上級指揮官が呟く。「人気者は辛いわね…でもネーベル、貴女のゲーム、終わらせるわ。」光子力ライフルを構え、叫ぶ。「全員、戦闘態勢!戦闘アンドロイドが来るわ!ノクティア・オルド、遠征隊、ゼンメホ、ケタサカ、量子爆弾を解除し、ネーベルを追うわ!」

アリシアが紫の装甲服で言う。「ゼンメホ帝国特殊部隊、EMPパルスでアンドロイドを無力化よ。爆弾の解析、急ぐわ!」

カレンが青と金の装甲服で拳を握る。「ケタサカ王国特殊部隊、ミカとソラの無念を晴らすわ。それで、ヴァレリア、爆弾を止めるよ!」

イリナ軍曹がスキャナーを操作。「ヴァレリア、戦闘アンドロイド、動き出したわ!量子爆弾のシグネチャ、解析開始よ!」

セリス軍曹が頷く。「ヴァレリア、100万人警告、ネーベルの本気よ。爆弾を止めて、ネーベルを追うわ!」

戦闘アンドロイドの赤い光学センサーがホールに光り、戦闘態勢に入る。ヴァレリアたちが光子力ライフルを構え、量子爆弾のカウントダウンが響く。連合の視線が交錯、決戦と解除の緊張が高まる。

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