爆発の絶叫、裁きの代償
ケタサカ王国特殊部隊、量子爆弾捜索現場。ケタサカ王国の特殊部隊リーダー、カレンは青と金の装甲服で市街地を捜索していた。金髪がヘルメットの下で揺れ、瞳に緊張を宿し、ホログラフスキャナーでエネルギー施設を調べる。神聖旭日連邦帝国宇宙軍遠征隊第55師団の地上戦力、ユリカ師団長の指示で兵士たちが住民避難を支援し、避難ルートを確保する。ナタアワタ共和国の住民が家族を連れ、避難所へ向かう。
カレン隊長が通信で言う。「ユリカ師団長、量子爆弾の痕跡、検知したわ。ナタアワタ共和国の住民避難も順調よ。施設のコアをチェックするわ。」
ユリカ師団長の声が通信で響く。「カレン、了解よ。遠征隊は住民避難をカバーしてるわ。それで何としても、爆弾の位置を特定して。」
ケタサカ王国の特殊部隊隊員、ソラが言う。「カレン隊長、施設の地下に異常信号を確認しました。位置的に住民避難のルートを塞ぐ爆弾かもしれません…」
カレン隊長が目を細める。「ソラ、気をつけて。…奴らの罠の可能性は十二分にあるわ。」
突然、住民から叫び声が上がる。「何か接近してる!早く避難して!」住民の一人が指差す方向に、自爆ドローンが低空で飛んでいた。ケタサカ王国の特殊部隊隊員がスキャナーで確認、「自爆ドローンだ!妨害電波を!」
ケタサカ王国の特殊部隊隊員、ミカが言う。「隊長!自爆ドローンがブースター点火!避難が間に合わないかもしれません!」
カレン隊長が通信で叫ぶ。「作戦指揮所!ヴァレリア上級指揮官!市街地で自爆ドローンよ!量子爆弾の捜索を中断し、避難支援に全力をあげるわ!」
ナタアワタ共和国、作戦指揮所
ヴァレリア・セラフィム上級指揮官のいる作戦指揮所でスクリーンに映し出される映像に、ナタアワタ共和国の住民の悲鳴が響く。ユリカ師団長が軍服で隣に立ち、緊張を漂わせる。
ヴァレリア上級指揮官が言う。「カレン、映像同期したわ。量子爆弾の捜索は中断よ。ケタサカ王国特殊部隊と神聖旭日連邦帝国遠征隊第55師団で住民避難を優先するわよ。」
ユリカ師団長がスクリーンに目を据える。「ヴァレリア、避難中の住民が自爆ドローンに襲われるわ。遠征隊の第55師団、支援に回すよ。」
ヴァレリア上級指揮官が通信でカレン隊長に言う。「カレン、妨害電波を出して!自爆ドローンはブースターに点火したわ!」
カレン隊長の声が響く。「妨害電波が間に合わない…!」通信から爆発音と悲鳴が響く。
スクリーンに、ナタアワタ共和国の住民の阿鼻叫喚が映る。爆発で腕や脚が千切れ飛ぶ凄惨な光景。ケタサカ王国特殊部隊との通信がカレン以外が途絶した。
ヴァレリア上級指揮官が息を呑む。「カレン!状況を!」
カレン隊長の声が震え、「ヴァレリア…爆発で…ソラ、ミカが…死んだわ…住民の犠牲も…膨大よ…」
作戦指揮所が沈黙に包まれる。ヴァレリア上級指揮官の瞳に怒りが宿る。「シュヴァルツ・シュトラック…ネーベル…貴女の残忍、絶対に許さないわ。」
ユリカ師団長が拳を握る。「ヴァレリア、ケタサカ王国の特殊部隊は、よくやってくれたわ。それで遠征隊の5個師団を、市街地に集中させるわ。」
ヴァレリアがユリカに向き直る。「ユリカ、ありがとう。ナタアワタ共和国の民は守るわ。カレン、生きてる隊員と住民を避難させて。シュヴァルツ・シュトラック、必ず殲滅するわよ。」