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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第5章 裁き
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戦争の閣議、裁きの連合

帝国歴1500年5月3日、神聖旭日連邦帝国首都地球、首相官邸大円卓会議室。重厚な円卓を囲む閣僚達。アリス総理は緋色の正装で円卓の上座に位置し、黒髪を揺らし、穏やかな瞳に決意を宿す。エイン外務大臣は白の正装で隣に座し、銀髪が光る。閣僚たちが緊張した面持ちでスクリーンを見つめる。アリス総理が声を上げる。「皆、ガフラヤサタ連邦の闇をこれ以上野放しには出来ないわ。シュヴァルツ・シュトラックのリアナ隊長たちの生中継処刑、許せないわ。正式に、ガフラヤサタ連邦への戦争準備を宣言します。」

財務大臣のクロエが息を呑む。「アリス総理、戦争準備…!確かにリアナたちの処刑、30万人の犠牲、天の川銀河全土への生中継で見たわ。ですが戦争はあまりに大きな決断よ…」

エイン外務大臣が冷静に言う。「クロエ財務大臣、わかるわ。ナタアワタ共和国の裏取引、ブライスのクローン、エクレールの洗脳、シュヴァルツ・シュトラックの100万人警告…もう外交では止められない。それで私はアリスの判断を支持するわ。」

国防大臣のミリアが言う。「総理、シュヴァルツ・シュトラックの無差別攻撃は、ナタアワタ共和国の民を苦しめたわ。戦争準備を行うのは賛成です。」

アリス総理は礼を述べる。「ありがとう。神聖旭日連邦帝国単独では無く、ナタアワタ共和国、ゼンメホ帝国、ケタサカ王国と共同戦線を組むわ。」

クロエ財務大臣が目を細める。「ゼンメホ帝国のアナスタシア、ケタサカ王国のエルシア、ナタアワタ共和国のエクレール…彼女たちの支持は心強いです。ですがガフラヤサタ連邦の反撃が、怖いですね。シュヴァルツ・シュトラックの次の計画は分かっているんですか?」

エイン外務大臣が頷く。「クロエ財務大臣、怖いのは分かります。銀河連邦元老院で私が制裁を強化するように動きます。ナタアワタ共和国の大規模停電、リアナたちの処刑、それは全てガフラヤサタ連邦の闇よ。戦争で終わらせるしかないわ。」

ミリア国防大臣が言う。「総理、ノクティア・オルドのヴァレリアが、量子爆弾を止めましたね。ですがシュヴァルツ・シュトラックのネーベル・ファウストは、まだ捕まえられてない。その状況で戦争準備は間に合うのですか?」

アリス総理が微笑む。「ミリア国防大臣、ヴァレリアの覚悟を、信じてるわ。ノクティア・オルドはネーベルを追ってる。大丈夫よ、間に合うわ。」

クロエ財務大臣が深呼吸してから口を開く。「リアナたちの生中継処刑、見たわ…あの残忍さ、許せない。アリス総理、賛同します。やりましょう。」

ミリア国防大臣が頷く。「私も同意します。30万人の犠牲、ブレクティア2名の死、偽装データチップの爆発…ガフラヤサタ連邦の策略、終わらせるしかありません。」

他の閣僚たちも一斉に賛同し、アリス総理の提議により戦争準備が正式に閣議決定された。円卓会議室が静まる。アリス総理が言う。「皆、ありがとう。神聖旭日連邦帝国の正義、天の川銀河に響かせるわ。」


閣議後の大円卓会議室。アリス総理とエイン外務大臣が円卓に残り、スクリーンにゼンメホ帝国、ケタサカ王国、ナタアワタ共和国のデータを映す。アリス総理が言う。「エイン。戦争準備が、決まったわ。次はゼンメホ帝国、ケタサカ王国、ナタアワタ共和国との首脳会談を行うわよ。一歩ずつ、確実に進めるわ。」

エイン外務大臣が微笑む。「アリス。貴女の決断、最高よ。首脳会談を行うなら、銀河連邦元老院の場で開催するのが都合が良いわ。アナスタシア、エルシア、エクレール、彼女たちとガフラヤサタ連邦を倒すわよ。」

アリス総理が目を細める。「そうね、エイン。シュヴァルツ・シュトラックのネーベル、リアナたちの無念、忘れないわ。ヴァレリアにネーベル追跡を急がせるわよ。天の川銀河の平和、取り戻すわよ。」

エイン外務大臣が手を握る。「アリス、貴女と一緒なら、どんな闇も怖くないわ。一歩ずつ、着実に進めるわよ。神聖旭日連邦帝国の正義、ぜんぶ見せるわ。」

アリス総理が微笑む。「エイン、ありがとう。ゼンメホ帝国、ケタサカ王国、ナタアワタ共和国…私たちの絆で、ガフラヤサタ連邦の闇、終わらせるわよ。」

ガフラヤサタ連邦の闇は深い。シュヴァルツ・シュトラックの刃、リアナたちの血が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国はナタアワタ共和国の裏取引を暴いたが、ガフラヤサタ連邦の計画に迫れていない。だが、アリスとエインの絆、ヴァレリアの覚悟、アナスタシアとエルシアの支持は、試練に立ち向かう光となる。

天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は正義を掴む一歩を踏み出す。

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