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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第5章 裁き
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人質の叫び、裁きの瀬戸際

ナタアワタ共和国の防衛拠点、崩壊した司令塔周辺。爆発の煙が漂い、ナタアワタ共和国部隊の装備が散乱する。ヴァレリア・セラフィム上級指揮官は、光学迷彩の戦術装甲服で光子力テレポートを使い到着した。彼女の眼前にはナタアワタ共和国部隊の死体が横たわる。

ヴァレリアが息を呑む。「…リアナ隊長!ミナ!ユナ!どうして…!」ホログラフ端末にリアナからの混線した悲鳴がまだ響く。

第1班の隊員、エリカが言う。「ヴァレリア、シュヴァルツ・シュトラックのドローン攻撃の痕跡よ。リアナ隊長の信号は、途切れてるわ…」

ヴァレリアが拳を握る。「シュヴァルツ・シュトラック…無差別攻撃でこんな惨劇を。30万人の犠牲と同じだわ。それでエリカ、周囲を捜索して。リアナ隊長は生きてるはずよ!」

エリカが敬礼。「了解よ、ヴァレリア!第1班で周辺を徹底捜索するわ!」隊員たちが光子力スキャナーを展開し、死体と瓦礫を調べる。

突然、暗闇から冷笑が響く。シュヴァルツ・シュトラックのネーベル・ファウスト隊長が現れる。黒い戦術装甲服、銀髪が揺れ、碧眼に冷笑的な光。彼女の後ろには、拘束され傷ついたリアナ隊長が膝をつく。リアナの赤髪が乱れ、瞳に苦痛と抵抗が宿る。

ネーベルが唇を歪める。「ヴァレリア・セラフィム、ノクティア・オルドの誇りね。ナタアワタ共和国のリアナ隊長はこんな情けない姿よ。神聖旭日連邦帝国の正義は、笑えるわね。」

ヴァレリアが光子力剣を握る。「ネーベル・ファウスト!リアナを放しなさい!無差別攻撃で住民を、部隊を…貴女、許さないわ!」

リアナが弱々しく言う。「ヴァレリア…気をつけて…シュヴァルツ・シュトラック、量子爆弾を…」言葉が途切れ、ネーベルがリアナの髪を掴む。

ネーベルが冷笑。「量子爆弾?ナタアワタ共和国の民、100万人の血で染まるわ。ヴァレリア、早く見つけないと、カウントダウンが終わるわよ。」

ヴァレリアが叫ぶ。「待ちなさい、ネーベル!リアナを放して!貴女の計画、ぜんぶ止めるわ!」

ネーベルがリアナを立たせ、言う。「止める?ナタアワタ共和国の裏取引、30万人の犠牲、私たちの計画の一部よ。リアナはいい人質ね。ヴァレリア、追いかけてきなさい。」

ネーベルはリアナを連れ去る。ヴァレリアが叫ぶ。「リアナ!くそっ…ネーベル、逃がさないわ!」

エリカが通信で言う。「ヴァレリア、ネーベルの信号は、追跡不能よ!でも量子爆弾のシグネチャを、微弱だけど検知したわ!」

ヴァレリアが深呼吸。「エリカ、ありがとう。リアナの安否…心配だけど、シュヴァルツ・シュトラックの計画を優先するわ。量子爆弾捜索を急ぐよ。」

通信でイリナ軍曹が言う。「ヴァレリア、エネルギー施設の捜索を進めてるけど、爆弾の位置が掴めないわ。で、リアナ隊長はどうなったの?」

セリス軍曹が続ける。「ヴァレリア、シュヴァルツ・シュトラックのドローンが避難区域に集中してる。量子爆弾のカウントダウン、時間がないわよ!」

ヴァレリアが拳を握る。「イリナ、セリス、量子爆弾捜索を任せるわ。戦術AIエクリプスで信号解析を急いで。私はリアナを追うけど…100万人の命、守らないと。」

イリナが言う。「了解、ヴァレリア!爆弾捜索、死に物狂いでやるわ。貴女も気をつけてよ。リアナ隊長を助けて!」

セリスが頷く。「うん、ヴァレリア、ノクティア・オルドの誇りよ。爆弾のシグネチャ、追跡するわ。シュヴァルツ・シュトラック、絶対止めるよ。」

ヴァレリアが敬礼。「イリナ、セリス、頼んだわ。神聖旭日連邦帝国、ナタアワタ共和国、ゼンメホ帝国、ケタサカ王国…私たちの絆で、シュヴァルツ・シュトラックの闇を終わらせるよ。」

ナタアワタ共和国の闇は深い。エクレールの洗脳、ブライスのクローン、シュヴァルツ・シュトラックの刃が、正義を試す。神聖旭日連邦帝国はガフラヤサタ連邦の資金ルートを追うが、シュヴァルツ・シュトラックの計画に迫れていない。だが、ヴァレリアの覚悟、リアナの抵抗、アリスとエインの絆、アナスタシアとエルシアの支持は、試練に立ち向かう光となる。

天の川銀河は、戦乱の渦へ突き進む。その中心で、神聖旭日連邦帝国は正義を掴む一歩を踏み出す。

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