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新世紀宇宙戦争  作者: 007
第0章 前史
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衝撃の事実

神聖旭日連邦帝国連邦議会に現れた宇宙人は、見た目は人類の外見をしていた。驚く政府首脳陣だったがその宇宙人はショックを与えない為だと日本語で語り、目の前で次々と外見を変えていった。その様子も生中継されており神聖旭日連邦帝国の全国民は衝撃を受けた。未知との遭遇、宇宙人が地球上に降り立ったのだ。

席についた宇宙人達と神聖旭日連邦帝国政府首脳陣は会談を開始した。宇宙人はまず自分達について説明を始めた。それによると宇宙人は『天の川銀河』の中心にある『いて座A*』から訪れたと語った。太陽系から天の川銀河の中心までの距離は約2万6000光年から約3万5000光年と見積もられており、それをIAXA担当者が政府首脳陣に説明すると騒然となった。未だ恒星間航行技術は道半ばであるのに対して、目の前の宇宙人は天の川銀河中心から約2万6000光年から約3万5000光年離れた地球に飛来したのだ。技術格差は絶望的だった。IAXA担当者は天の川銀河中心いて座A*は超大質量ブラックホールであるが、ブラックホールに居住しているのか尋ねた。すると宇宙人は我々の技術力ならブラックホールに居住するのは容易いと答えたのである。

そして更に宇宙人は自分達の種族名は『永遠の騎士・エターナルナイト』とでも呼んでもらうのが妥当だと語った。その意味する所は『銀河系の管理者』であり、エターナルナイトは宇宙の各銀河系中心の超大質量ブラックホールに居住し、各銀河系を管理するのが役割りだった。そして人類がここまで発展したのは我々が太陽系一帯を所謂『自然保護区』に制定し、銀河系の他文明の宇宙人が無闇矢鱈と進出するのを制限していたと説明したのである。その説明は人類にとって衝撃の事実だった。地球各地に自然保護区を制定し動植物を保護していたが、まさか自分達がその保護の対象だったのである。驚くべき真実だった。

エターナルナイトは落ち着くように語ると、今まで各地で目撃され『UFO』と呼称していた物体は、我々が送り込んだ探査機だと説明した。それにまたも人類は衝撃を受けた。かつて神聖旭日連邦帝国成立前の国々の国防省が存在を示唆する資料を公開していたが、都市伝説的存在だと思われていた。だがUFOはエターナルナイトの送り込んだ探査機だったのである。その意見は地球が自然保護区だと裏付ける何よりの証明だった。何せ自然保護区の管理としてパークレンジャーの見回りは基本だったからである。

エターナルナイトが銀河系の管理者だからこそ、その仕事は完璧に遂行していた。地球にこれまで人類を滅亡に齎す宇宙人が襲来したり、隕石が落下する事が無かったのはエターナルナイトが全て阻止していたからだった。その説明を聞いたIAXA担当者は、かつて恐竜は隕石により滅亡したがその時は阻止しなかったのか尋ねた。それにエターナルナイトは阻止する必要のある知的生命体が存在しない限りは、知った事では無いと断言したのである。更にエターナルナイトは外宇宙からの滅亡は阻止するが地球上での自滅は阻止しないので、人類が戦争や環境破壊で自滅しないで良かったと笑顔で語った。

そう言われた人類側は引き攣った笑顔を見せるのが精一杯だった。

太陽系が自然保護区だというのは、昔とある宇宙の本に書かれていたものです。古すぎて本の題名は覚えてませんが、当時は単にそういう事かなと思っただけでした。ですがそれが頭に残っており、20年以上経って今回の小説に設定として登場しました。


この小説は分かる方はいたと思いますが、アニメの『宇宙戦艦ヤマト』『ガンダム』、映画の『スタートレック』、ゲームの『ステラリス』を参考にしています。

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