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5 俺の愛しい人

目覚めた時、その見上げた天井はいつものシャンデリアと違っていた。


私の部屋は5灯の小さくて可愛いらしいシャンデリアだが、そのシャンデリアは20灯ほどの素晴らしく豪華で、落ちてきたらひとたまりも無いだろうシャンデリアだったのだ。


「ここは…?」


私がぼんやりと辺りを見回しながら呟くと…


「キャメラ…

俺の愛しい人…」


そう言ってレイゼン様はベッドに腰をかけ、私の頬に軽くキスを落とした。


しばらく何をされたか分からずに、しかし、キスをされたとハッと気づくと、私はシーツを胸まで引き上げ顔を真っ赤にした。


「そんなに警戒しなくても、何もしておらぬ。」


何をいけしゃあしゃあと…

今キスをしたではないか…!


何もしておらぬ、の意味をそのままに取った私は、キッ!とレイゼン様を睨みつけた。


「ほぉ…?

まだ、そんな顔が出来るのか…?

面白い女だ…」


レイゼン様は私の長いカールした髪を指にくるりと巻きつけて言った。


私はその美しい指を、しかしパァン!と払いのけると、まだ僅かにぼーっとする頭で言った。


「ファフィット侯爵ともあられるお方が、気分が悪くなって寝ている女にキスするなど、悪い噂が立つのでは?

ご自分のお立場を考えた方が良いかと思いますわ。」


「ふっふっふっ…

君は…


面白い…な…」


面白いですって!?

何でこんな所まで連れて来られて、キスされて挙句に面白いと言われなければならないのか!!!


私は頭に血が上ったが、レイゼン様が更にベッドに乗り私に詰め寄ると、また不思議な気分になった。


ダメ…

この人に近づいては…!


本能的にそう思った。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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