48 この愛は…
生まれ変わった私へ。
あなたがレキセントを愛する気持ちは偽りではありません。
あなたは、あなたとして、また、レキセントを愛したのです。
レキセントもまた、あなた自身を愛する事でしょう。
それが正直少し悔しくもありますが、私の魂はいつまでも彼を愛している証拠ですね。
どうか、今度こそ、お幸せに。
あなたとレキセント(名前は変わってるかも…?)の幸せを祈っています。
あなたの前世のフィオーネアより。
愛を込めて。』
とあった。
読み終わった時、何故か涙が溢れた。
レイゼン様…
私もあなたを愛しています…
そのことに気がついたのだ。
レキセントではなく、レイゼンを愛してしまっていた事に…
今度こそ、幸せに…?
なれる…?かな?
私は涙を拭い、リビングルームに下りて、レイゼン様に全てをお話しした。
レイゼン様もまた泣いていた。
「フィオーネア…ッ…!
どうして君は…!」
そう、小さな声で言ったのを私はいつまでも忘れないだろう。
このレイゼン様を愛する気持ちは、フィオーネアと共にある。
そして、私だけの気持ちでもあるのだ。
フィオーネア…
どうか、安らかに…
そして、その夜、私とレイゼン様は結ばれた。
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