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47 手紙の内容

そこにはこう書かれていた。


『生まれ変わりの私へ


この手紙をあなたが読んでいると言う事はもうヴァンパイアとして覚醒してしまったのですね…

そう考えると、不思議な気持ちです…


でも、あなたには、あなただけには、本当の事を記さねばなりません。


それは…

私の死んだ理由についてです。

レキセントはそれすらもきっと分かっておらず、長く苦しんだ事でしょう。

最愛のあなたから、レキセントに伝えてあげてほしいのです。


私は…

ヴァンパイア特有の病気にかかってしまったのです。

それを知り、自ら命を断ちました。

誰にも迷惑をかけない内に…


このヴァンパイア特有の病気というのは何か?

一から説明すると、ヴァンパイアには限界値という物がありますが、何かが原因で(原因は分かっていません)その限界値を突破すると、死ぬまで巨大な力を使い、物や人を破壊し、殺戮していく、という現象があるのです。


これを、限界突破、と言います。

私は…

段階的限界突破という病に陥りました。


つまり、徐々に限界突破に向かう病気の事です。


私は絶望しました。

私には物や人を破壊し殺戮することなど出来ませんでした。

だから、限界突破に陥る前に死を選び、最後の力であなたに生まれ変わったのです。


私がこの病のことをレキセントに言わなかったのは、彼は禁術(命がけの術)を使っても、私を助けようとするからなのです。

そんな事は私には我慢できませんでした。


彼に何も言わずに死んだのは…

私のエゴです。


だから、あなたからそれを謝って欲しいのです。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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